2025年2月27日木曜日

『本所おけら長屋(四)』(畠山健二)読みました。


少し前、
といってももう何カ月もたつんですが、
京極夏彦さんの巷説百物語シリーズに
最新作が出たってんで、ほいほい手に入れて、

例によって1000ページくらいあった
分厚い紙束の海を、アップアップじゃないな、
ニヤニヤわくわくしながら渡り終え、

どっかに(たぶんココ)に、
過去作からの話のつながり方が、
なんだかとっても他と違うと書きました。

タイトルの付け方からして、
2作目は「巷説百物語」の5文字の頭に
「続」が付き、3作目以降はその「続」の部分が
「後」「前」「西」「遠」「了」になる。

数字を連番で続けるとか、その巻特有の題名つけて、
シリーズタイトルを副題的に添えるってのでもない。

そしてストーリーも、
同じ主人公が1巻ではこんな冒険をして、
2巻はちょっと違う冒険して、
3巻はまたちょっと違う冒険して、
というオーソドックスな流れじゃなく、
まったく違う登場人物が主人公になってたり、
「えっ、時代が違うんじゃない」ってことになってたりで、
そりゃもう毎回、なんだか嬉しい。

なので、それもう一度読み直そうと、
今度は文庫本で新規購入しようと目論んでいるんです。

で、この『本所おけら長屋(四)』。

シリーズもので間違っちゃいけないのが順番。
この4巻を買いたかったのに
5巻を先に入手しちゃいました。
本棚に置いたときそれに気づき、
しばらくお預け状態でした。

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2025年2月18日火曜日

『透明マントのつくり方』(グレゴリー・J・グバー)読みました。


法律のことはよく知らないのですが、
もし本のタイトルと中身が
著しく異なっていた場合、
それは何かの罪に問われ、
罰を受けることになるんでしょうか。

難しいっぽい言葉を当てはめて辞書を引けば、
答えが出てきそうな気がしたので、
たぶん近いと思われる「虚偽」の2文字を
パソコン辞書の検索窓に入れてみたら、
「虚偽鑑定等罪」とか「虚偽公文書作成等罪」
なんてのが出てきて、でも違ってそうだから、
もっとスクロールすると

「虚偽記載」というのが見つかって
「これか」ってクリックしたら、
財務諸表とか証券取引法とか政治資金収支報告書などの
漢字ばっか文字列でぐじゃーっとなってるから、
やっぱちがっているようで、

それでもめげずに画面を引っ張り上げたら、
出てきたよ「虚偽表示」。
よっしゃーって言いながらペコっと選択すると
書いてあった説明文が

「相手方と通謀して行う真意でない意思表示。
 事情を知らない第三者に対しては無効を主張できない」
だって。なんのこっちちゃか、余計わからなくなりました。

例えば、
『3日で10キロ痩せるダイエット方法』
って題名の本に書かれている内容が、
正しい金魚の飼育法だったとき、
それが法律的にどう判断されるのか知りたかった、
だけなんだものなのにな。

で、この『透明マントのつくり方』。

面白かったです。邪な企てに役立てようと
タイトルに惹かれて読み始めたけど、
そうじゃない部分(自然科学の研究の歴史とか)に、
めちゃワクワクしました。
題名が嘘をついていたわけではありあません。

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2025年2月14日金曜日

『コロラド・キッド 他二篇』(スティーヴン・キング)読みました。


もう新刊は出ないなと思っていた
ローレンス・ブロックさんの作品が
最近立て続けに2つ刊行されて、
小躍りしながら1冊は読み終え、
先月か、その前の月かに、
ここへ感想文もどきを書きました。

残りのもう1冊は、今読み進めている最中で、
半分くらいまで目を通したトコ。

それブロックさんの代表作シリーズの
主人公である探偵マット・スカダーが、
自らの半生を語る形式になってるんですわ。

その途中で、ブロックさん自身が出てきたりして、
そもそも探偵なので文章づくりのプロではないスカダーに、
書き方のアドバイスをしたりする。

その助言の1つに、こんな感じのがありました。
「前からのつながりとか、
 そのあとどうなっていくのかとか、
 そんなものは考えなくていいから、
 頭に浮かんだらそのまま書いていく。
 支離滅裂なんて言葉は忘れて、
 一度書いたら読み返さず、ひたすら先に進め」
(正確な引用じゃなく、
 そんな感じってことなので、あしからず)

で、この『コロラド・キッド 他二編』。

ひたすら先に進めているようにしか読めなくも、
最後にはきちんとまとめられるキングさんって、
毎度のことながら、さすがです。

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2025年2月12日水曜日

『狂った宴』(ロス・トーマス)読みました。


中学生のときでした。
「今年一番良かった映画は?」と聞かれ、
答えたのは『幸福の黄色いハンカチ』。
山田洋次監督のあの作品です。

それからだいぶたって、
自分でも自主映画なんかをつくるようになってから、
その山田組の現場で守られていたルールを知りました。

タイトルにもある「黄色いハンカチ」が、
観客に最も印象に残るよう、黄色い色彩のモノは、
ハンカチ以外一切画面に映り込まないように
してたという話。撮影隊全員が注意してたらしいです。

たぶん、満開の菜の花畑なんかはロケハンのときに
真っ先に却下されていただろうし(もちろんヒマワリも)
道端にたんぽぽなんかが咲いていたら、
助監督さんが慌てふためいて抜き去ったに違いない。

広角で街の情景の撮影後、現像したラッシュに、
たまたま小学生が交通安全の黄色い帽子をかぶり
登校している後ろ姿が映っているとわかってしまったら、
そのカットは撮影し直すか、本編には使用しないか、
よくは知らんけどオプチカルとかいう処理で色を変えちゃうか、
したんだと思います(知らんけど)。

同じ種類のモノを徹底的に作品の中から排除して、
「これだ!」という見せたい1品だけを浮かび上がらせる。
ふーん。ものづくりってのは、
いろいろ大変だなあと感じたのでした。

で、この『狂った宴』。

主人公が「思い通りにならない事柄」って、
1つしかなかったなと、読み終えて感じました。
それ以外はほぼ順風満帆の思い通りなので、
「NOT思い通り事柄」は、くっきり浮かび上がってる、
と思ったのでした。

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2025年2月6日木曜日

『死はすぐそばに』(アンソニー・ホロヴィッツ)読みました。


これを書いているのは
2024年12月9日です。
あと20日ほどで1年が終わる時期。
この年、ここまでに読んだ本は90冊。

さて、残りの日数であと10作品をこなして、
年間3桁の大台に載せられるでしょうか。

なんてことを考えていたら、
ここ十数年つけてる
読了本リストを振り返りたくなって、
というか1年で何冊読んできたのか
過去の自分とどちらが多いか勝負したくなって、

確認してみると、
まず去年の2023年は、楽勝で超えていました。
その年の12月の最後の行に記されていた
『ナイフをひねれば』って本の通し番号は80。
すでに今時点で10も上回っています。

ほんでその前の2022年は92冊。
これもきっとクリアできるでしょう。
でも、厳しい感じなのが
3年前の2021年で、99冊なんだなあ。
つーことは、あと9冊。そこに到達するには
2日強で1冊ずつこなさないとダメなんか。
それ無理だってんなら当然3桁なんて、
当たり前にいかないわけで。

で、この『死はすぐそばに』。

いや、やっぱ数えるはやめましょう。
せかせか読むと、面白くなくなっちゃうから。
この作品だって、もっと時間かけて読めば、
もっと面白かったと思うので。

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2025年2月4日火曜日

『グッドコーチになるためのココロエ』(荒井弘和ほか)読みました。


これはもしかしたら、
ぼくの悪いクセなのかもしれませんが、
著者さんからもらった原稿を記事にするとき、
めったやたらと手を入れちゃうんです。

「玉稿」と崇め奉って、
やっとの思いで売れっ子作家から作品を受け取る
文芸書の編集者だったら、なんて罰当たりなことを、
と叱られること間違いなしです。

でも、よくよく振り返ってみると、
原型をとどめないほど、いじり倒された文章で
校正刷りを出し、著者さんにチェックしてもらっても、
「私の書いた原稿に何てことしてくれたんだ」
みたいに激昂してしまう怖いお方は、
この仕事を何十年もしていますが、一人もいませんでした。

(運が良かっただけかもしれず、明日、
 そんな著者さんと出会うかもしれませんが)

いないどころか、ほとんどの人から、
「よくぞ意を汲んで、意味を通りやすくしてくれた」と
素直に承諾してもらえます。

(あ、これは少し盛りぎみで、正直に言うと
 一番多いのは校正刷りのチェック後に
 「問題ありません」の一言をもらうくらい)

まあ、今までやってきたのが、
文芸物とは違うジャンルだからでしょうけど。

で、この『グッドコーチになるためのココロエ』。

1字1句、どこも修整できないだろうと思う部分もあり、
この原稿をもらったら、めったやたらと手を入れるだろうな、
なんて思うもののあり、自分の仕事を思い浮かべながら
読み進めていました。

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