電車やバスの公共交通機関のサービス項目には
「ちょうどそのページで2章の終わりですね。
じゃあ、今、到着させます」
などという読書の区切り配慮の運行はありません。
なので、車中読書をするときには、
読み進めるペースと、
どれくらいで目的駅に到着するかの時間とを、
ストーリーを追う脳みその片隅で計算しつつ、
先のページをちらちらめくって、
次の章の見出しがある場所や区切り番号
または1行空きになってる箇所をとらえ、
「ふーん、この辺かな」と推測して栞を挟み、
下車に備えます。
そして「物語はこのあとたぶん、
めでたしめでたしで終わるだろう」
などと予想して、
少しほほがニヤけてくるのを感じながらドアを出ます。
で、この『本所おけら長屋(十)』。
ニヤける口元が「えっ」に変わるような
予想の斜め上いく展開が各所にあって、
面白かったです。