2025年5月22日木曜日

『後巷説百物語』(京極夏彦)読みました。


念のため辞書を引いておきます。
「惹句」ってのはデジタル大辞泉によると
「人の心をひきつける短い文句。特に広告文などで、
 誇張してうたい上げた文句。キャッチフレーズ」
だそうです。

書籍では、カバーの上につく帯なんかに、
目をひく惹句が、たいてい書かれています。

「誇張してうたいあげた文句」とはよくいったもので、
まさに「誇張」を絵に描いたような言葉が並んでいて、
ぼくが1ページたりとも面白く感じられなかった作品にも、
超オススメ!だの、メガトン級の面白さ!だの、
あなたはこの感動に耐えられますか?だの、
の「うたいあげた文句」が所狭しと印刷されています。

それが「人の心をひきつける短い文句」
なのかどうかの判断は難しいところですが。
まあ、辞書に書かれた意味の中に誇張とあるんだから、
実際よりも大げさに表現するのが当たり前で、
中身が見えなくなるほど
盛りに盛ってなんぼの世界なんでしょう。

でも、そんなデカ盛り上等ビジネスの中でも、
本当にその価値がある作品にしか使っちゃいけない
暗黙の了解的な言葉があるように思うんです。

ぼくがその暗黙了解ワードの1つと
考えているのが「金字塔」です。

で、この『後巷説百物語』。

「妖怪時代小説の金字塔!」って惹句が使われています。
妖怪時代小説ってジャンルが
どれだけあるのかわからないけど、
金字塔って言葉、使ってOKの作品でした。

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