2025年7月29日火曜日

『フェアリー・テイル(下)』(スティーヴン・キング)読みました。


これまで読んできた小説では、
登場人物の名前は、なんらかの前振りが
あってから明かされるものでした。

「吾輩は感想文吾である」
という書き出しの物語であっても、
それ自体が前振りというか説明になっているから、
読解力がポンコツなぼくでも
すんなり理解して次の文に目を移せる。

初登場の人が、しばらくは「妖しげな美女」とか
「彼女」とかと記されていても、誰かがセリフの中で
「牡丹野花子さん」と呼びかけたあとは、
もう名前はわかったでしょ、
じゃあ次からはそれでいくね、とばかりに
「牡丹野はレースのハンカチで口元を隠した」
みたいに進んでいく。

そういう暗黙のルールに従わないのって、
これまで読んだ本の中になかったような気がします。

浦島太郎の視点で、
悪ガキたちがカメに意地悪している描写があり、
「私はいたたまれなくなり、やめなさいと叫びながら、
 砂浜に駆け降りて行った。子供たちは一斉に逃げ去った。
 その様子を為次郎が木陰から見ていたかどうかはわからない。
 私はカメを抱き上げ、海に戻してあげた」
の中の為次郎がそれまでのストーリーの中に1度も出てなくて
「えっ、誰よ為次郎って」みたいな。

で、この『フェアリー・テイル(下)』。

あのとき出てきたキャラは、たぶん初登場でいきなり名前
だったような気がするんだけど、
自信がないので再読して確認したいんだけど、
ちと長いんだよな、この6割くらいがぼくには適量でした。

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