2025年10月30日木曜日

『本所おけら長屋(二十)』(畠山健二)読みました。


「何してんだよ、早いとこ、ちこっとでも
 黒いの載せてくれないと寒くて仕方ねーだろ」

と文字が並んでいくのを待ち構えているような
真っ白なパソコンの作業ウィンドウをにらみながら、
うんうんうなっていると、

「この前、守株って言葉を辞書で調べたの
 忘れちゃいねえだろ。習慣にとらわれて、
 何もできなくなっちまうのはバカだって
 言ってたじゃねえか。関係あるようなないような
 微妙なネタをひねり出すなんてえ、まどろっこしいこと
 してねえで、どこがつまらなかったとか、オモロかったとか、
 ズバッとそのまま感じた気分を書きゃ済むんじゃねえのかい」

って声が聞こえてきたような気がして、
でもそれは聞こえたんじゃなくて、
キーボードで言葉を入力し始めてから、
勝手に指が動き出して、
きっと正確にはそんな話し方はしないんだろうけど、
ここにある脳みその中ではそれが江戸っ子弁だと
信じられているような口調で
次々にセリフが表示されていったわけで。
なので今回はこれでいいことにします。

で、この『本所おけら長屋(二十)』。

影響を受けた江戸っ子弁がときどき漏れ出るようです。

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