2022年2月1日火曜日

『泥棒は深夜に徘徊する』(ローレンス・ブロック)読みました。


前回あげた2021年の5つ星の中に
『カササギ殺人事件』ってのがありました。

その本の解説にあった内容が、
今、唐突に頭に浮かんできちゃったので、
吐き出しておきます。

(いや、もしかしたら『カササギ〜』の
 解説じゃなくて同じ著者の違う作品の
 解説だったかも。
 ま、いいか間違っていたらごめんなさい)

それは確か評論家の杉江松恋さんの文章でした。

(言い切っちゃたけど、
 これも間違っていたらごめんなさい)

巻末についている
解説だってこともあるんでしょうが、
作品のことをとても褒めていて、
作者のアンソニー・ホロヴィッツさんを
すごくフェアな作り手だといってました。

ミステリー小説は、
誰が殺人事件の犯人だかわからんよねとか、
突然姿をくらましちゃった恋人が
なぜいなくなり何処へいったのかわらかんよねとか、
ってな謎を提示して最後に種明かしをする。

ありきたりな作品だと、その種明かしのとき、
前のページまでには何も触れていない
新たな事実が突如出てきて、

だから「犯人はお前だ」ってなる。

でもでも、
ホロヴィッツさんはそんなズルはいっさい無しで、
読者に前もって手札を全部見せてから、
謎解きに入る。
それがフェアなんだといってました。

で、この『泥棒は深夜に徘徊する』。

謎解き部分で続出する新事実がうれしくて、
ニコニコしながら読み終えました。
それって、アンフェアなんだろうけど、
それでも楽しめるんだから、すごいっす。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************