2022年2月3日木曜日

『三世代探偵団 次の扉に棲む死神』(赤川次郎)読みました。


昔、勤めていた会社近くの
中華屋さんのチャーハンの味が
忘れられずにいます。

舌には味覚の残骸があっても、
頭には店名のかけらすら残っておらず、

とはいえ思い出せても、
もう30年も前の話なので、
名前での検索も無駄でしょう。

と思って、
グーグルのストリートビューで
その場所をぐるぐる見たんですが、
やっぱありませんでした。
街の風景からして変わってるし。

いやいや、そのチャーハンがね、
一時よくいわれたパラパラした食感の
王道焼き飯じゃないんですわ。

べちゃっ、といったら言い過ぎだけど、
良さげな修飾語を使うとすれば、
しっとり、です。

それをときどき思い出し、
同じような味を求め、初見の
中華屋さんとかラーメン屋さんに入るんです。

今、ときどきって書いたけど、
ときどきなのは1人で外食する機会のことで、
機会があるときには、
3回に2回はチャーハン探訪してます。

今まで何軒試したか数えられないけど
当たったのは1軒だけ。
たいていは王道のパラパラ焼き飯です。
たぶん「違うだろうな」と思って店に入り、
予想を裏切らずに違ってくれる。
そろそろ裏切ってくれてもいいのに。

で、この『三世代探偵 次の扉に棲む死神』。

赤川次郎さんはかなり前に何冊か読んでいて、
ぼくには合わないなと思っていたんですが、
その予想を裏切られること期待して
このシリーズ2冊買っちゃったんです。
裏切られませんでした。




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