2020年1月30日木曜日

『アステリズムに花束を』(宮澤伊織ほか)読みました。


「終わりよければすべてよし」
という言葉をここで使おうと思い、
何気なくネットで検索してみたら、

……あれれ
シェイクスピアの作品に
そのタイトルがあったんですね。

というかその戯曲の紹介記事も
書いたことあった……

いつものことながら、
わが記憶力は200歳を超えた
高齢者なみに大物です。

まあ、それはともかく、
出版物の売上に関しては、
「終わり〜」の法則は
当てはまらないように思います。

だって、
大部分の人は買った本を
最後まで読まないそうですから。
(と何かの調査結果に書いてありました)

話題になっていて面白そうだからと、
晩飯1食分くらいのおカネを出して
手に入れても、半分くらいで放り出しちゃう。

そうなると
いくら素晴らしいエンディングで
「終わりよし」の作品でも、
売上に貢献してるとはいえず、
「すべてよし」にはつながりません。

その面でいえば、
大切なのは冒頭数十ページくらいの
内容でしょうね。

本屋さんでパラパラと立ち読みする人は
それくらいの分量しか読めないはずだし、
そこで「お、これ買お」って
判断させるのだから。

で、この『アステリズムに花束を』。

短編集だから
どこから読んでもいいんだけど、
ぼくなりに考える出版物売上の法則からして、
この掲載順は正しいと思います。





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