2016年7月25日月曜日

『しゃらくせえ 鼠小僧伝』(谷津矢車)読みました。

友だち二人を自分のクルマに乗せ、
移動していたときのことです。

ぼくが運転し、一人は助手席、
もう一人は広い後部座席に
座っていました。

出発してしばらくすると、
「あれ?」と思ったんです。

いつもとは違う感じの振動を感じる。

とはいえ、
そもそもクルマは揺れるもので、
道の状態によっても、
ガタガタ感は変わってきます。

だから、
それほど気にはしなかったのですが、

ぼくだけじゃなく、助手席の友だちも
「何かこのクルマ、変な揺れ方する」
って言い出したんです。

「そうだろう。さっきからそう感じてた」
とぼくが答えて、
耳をすますように揺れを感じ取ろうとすると、

さっきまで気になっていた振動は
すっかり消えてしまいました。

「おかしいな」なんて言いながら、
揺れのことは忘れて
別の話題で盛り上がっていると、

またもや!
あの違和感のある振動を感じたんです。

そのときでした。
助手席の友だちが何を思ったのか、
いきなり後ろを振り向きました。

そして、
後部座席の友だちに向かって

「貧乏ゆすり、やめろよなー!」

と言ったんです。
そうか、あの揺れは貧乏ゆすりだったのか。

で、この『しゃらくせえ 鼠小僧伝』。

読んでいる最中、
お話の内容とか登場人物の人柄とかが、
ずっと揺れている感じがしました。
読書中、貧乏ゆすりはしてません。








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