2016年7月1日金曜日

『第六大陸(1)』(小川一水)読みました。


味の違いが
ハッキリわかる人ではないのですが、

お店で出てくる
おしゃれなガラスのおちょこで呑む
冷えた日本酒(いかにも高級そうなヤツ)と、

紙パックに入って
ストローでちゅうちゅうするものとでは、

ぼくでも別物だと感じます。

格が違うっていうんですかね。

高級そうなのは、
ほのかに甘くてスルンと溶けていくように
ノドの奥に入っていく。

紙パック系は、
ざらざらした引っかかりがあるような感じで、
ミネラルウォーターを飲み慣れたあとに
水道水を口にしたみたいな。

どちらが美味しいかといえば、
普通なら高級系に軍配が上がるんでしょう。

でも、
シチュエーションによっては、
その順位も逆転すると思うんです。

ぼくは大人になってから一度だけ、
テントでの一泊を含む
山登りをしたことがあります。

そのとき、暗いランプの明かりの中で
呑んだ紙パック酒は旨かった!

あのとき、あの場所で、
もし高級系を出されても、
それほどには感じなかったはずです。

格は違っても、
それに相応しい場面はあるってことです。

で、この『第六大陸(1)』。

高級系と紙パック系に分類しろ
と言われたら、
後者になるなぁ……。






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