2014年8月11日月曜日

『親鸞 激動篇(上)』(五木寛之)読みました。

だいぶ前に、源氏物語の54帖を、1帖8コマの
マンガで描いた『まろ、ん? 大掴源氏物語』って
作品がありました(今も売られてると思います)。

出版されたばかりのときは、
結構売れていて、
ぼくも楽しく読んだのを覚えています。

その本に対して、
たしか瀬戸内寂聴さん(源氏物語を全訳しています)が、
こんなコメントを寄せていました。

「とにかく面白くなくちゃダメ、
 この本は面白いからOK」

こんなくだけた口調のわけはないので、
大まかにそんな内容だったってこと。
それを聞いて、ぼくは大きくウンウンとうなずいて、
感心しちゃいました。

そうですよね、権威がある古典だからって、
面白くなきゃ、みんな見向きもしないだろうし、
それをしかめっ面して
小難しく解釈したり、訳したりしても、
受け入れられることはないでしょう。

で、この『親鸞 激動篇(上)』。

たぶん偉いお坊さんなんです親鸞さんは。
だから、しかめっ面して小難しく解釈した本を書くことは、
いくらでもできるんだと思います。
でも、それじゃ面白くない。
大御所の五木寛之さんは、
それがよくわかってるんだと感じました。
だって面白いんですから、この本。
下巻もこのまま続けばいいな。


親鸞 激動篇(上) (講談社文庫)
五木 寛之
講談社 (2013-06-14)
売り上げランキング: 16,957


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