2014年8月21日木曜日

『親鸞 激動篇(下)』(五木寛之)読みました。

一度、詐欺の被害に遭った人が再度だまされてしまう。
それどころか、何度も手を変え品を変えた手口に、
同じ人が引っかかってしまう。
そんな話をよく耳にします。

ぼくのような凡人は、
一度だまされたから、もうだまされることは
ないだろうと思ってしまうのですが、
どうやらそうではないようです。

人をだまくらかして、
自分だけ「うっしっしっ」になろうなんて
考えている人は、一度引っかかった人こそ、
ターゲットにしやすいんでしょうね。

話は飛びますが、
上下巻の分冊になっている本があって、
上巻はすごく面白かったから、すぐに下巻を買い、
読んでみると、上巻ほどは面白くはなかった
ってことはよくあります。

「よくある」のはつまり、
何度も同じ失敗を繰り返しているってこと。
詐欺の被害に遭ってしまった人に比べれば、
ぜんぜん深刻な事態じゃないんですけど、
これもやはりターゲットにされているようなもんでしょうか。

で、この『親鸞 激動篇(下)』。

上巻はエンタメしてて、わくわく楽しく読めました。
でも、この下巻はスピードダウン。
思えばそれって、
この作品の前作(『親鸞 上・下』←「激動篇」の前)の
ときと同じだったな……。

そうはいっても、
次に「完結篇 上・下」とか出たら、
また買っちゃうだろうな。


親鸞 激動篇(下) (講談社文庫)
五木 寛之
講談社 (2013-06-14)
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