一度、詐欺の被害に遭った人が再度だまされてしまう。
それどころか、何度も手を変え品を変えた手口に、
同じ人が引っかかってしまう。
そんな話をよく耳にします。
ぼくのような凡人は、
一度だまされたから、もうだまされることは
ないだろうと思ってしまうのですが、
どうやらそうではないようです。
人をだまくらかして、
自分だけ「うっしっしっ」になろうなんて
考えている人は、一度引っかかった人こそ、
ターゲットにしやすいんでしょうね。
話は飛びますが、
上下巻の分冊になっている本があって、
上巻はすごく面白かったから、すぐに下巻を買い、
読んでみると、上巻ほどは面白くはなかった
ってことはよくあります。
「よくある」のはつまり、
何度も同じ失敗を繰り返しているってこと。
詐欺の被害に遭ってしまった人に比べれば、
ぜんぜん深刻な事態じゃないんですけど、
これもやはりターゲットにされているようなもんでしょうか。
で、この『親鸞 激動篇(下)』。
上巻はエンタメしてて、わくわく楽しく読めました。
でも、この下巻はスピードダウン。
思えばそれって、
この作品の前作(『親鸞 上・下』←「激動篇」の前)の
ときと同じだったな……。
そうはいっても、
次に「完結篇 上・下」とか出たら、
また買っちゃうだろうな。
親鸞 激動篇(下) (講談社文庫)
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五木 寛之
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