「地位は人をつくる」ってよく聞きます。
一種のことわざなんでしょうね。
「あいつがリーダーで大丈夫かいな」
と思っていても、その役目についちゃえば、
「あいつ」でもなんとかなっちゃう。
それまでリーダー的なものなんて、
ぜんぜん持ってないと思われてたのに、
ちゃんとできちゃうワケは、
リーダーって地位が、
その人を育ててくれるから。
ということは、ぼくだって、
大統領とか総理大臣とか
絶対できないと誰もが思っていても、
なんかの間違いで、その役職についちゃったら、
そつなくこなせちゃうのかもしれない。
いや、でもでも、それだけは、やっぱ無理。
やりたくないし。
ことわざにも、例外はあるってことで勘弁してください。
で、この『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』。
今回この原作を読んで、昔アニメ化されたテレビ番組を、
初回からは観ていなかったんだなって気づきました。
だって、食いつくようにテレビ画面を観ていたときは、
もうすでにガンバが、仲間たちの立派なリーダーだったんです。
でも、この本の最初に登場するガンバは、なんでもないヤツ。
つまりは、地位がガンバをつくっていったってこと。
みんなー!! いざとなれば、なんにでもなれるんだぞ!
大丈夫なんだぞー!! がんばれー!
(ぼくが大統領になる以外)
斎藤 惇夫
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