2013年3月21日木曜日

『冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間』(斎藤惇夫)読みました。


「地位は人をつくる」ってよく聞きます。
一種のことわざなんでしょうね。

「あいつがリーダーで大丈夫かいな」
と思っていても、その役目についちゃえば、
「あいつ」でもなんとかなっちゃう。
それまでリーダー的なものなんて、
ぜんぜん持ってないと思われてたのに、
ちゃんとできちゃうワケは、
リーダーって地位が、
その人を育ててくれるから。

ということは、ぼくだって、
大統領とか総理大臣とか
絶対できないと誰もが思っていても、
なんかの間違いで、その役職についちゃったら、
そつなくこなせちゃうのかもしれない。

いや、でもでも、それだけは、やっぱ無理。
やりたくないし。
ことわざにも、例外はあるってことで勘弁してください。

で、この『冒険者たち ガンバと15ひきの仲間』。

今回この原作を読んで、昔アニメ化されたテレビ番組を、
初回からは観ていなかったんだなって気づきました。
だって、食いつくようにテレビ画面を観ていたときは、
もうすでにガンバが、仲間たちの立派なリーダーだったんです。
でも、この本の最初に登場するガンバは、なんでもないヤツ。
つまりは、地位がガンバをつくっていったってこと。

みんなー!! いざとなれば、なんにでもなれるんだぞ!
大丈夫なんだぞー!! がんばれー!
(ぼくが大統領になる以外)


冒険者たち―ガンバと15ひきの仲間 (岩波少年文庫 (044))
斎藤 惇夫
岩波書店
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