2013年3月18日月曜日

『海底二万里(下)』(ジュール・ヴェルヌ)読みました。


時代の波に乗り遅れて、
まだ電子書籍をきちんと検証していません。
ざっくりと目を通したのも、ほんの2、3冊で、
しかも専用のリーダーじゃなく、スマホ。

その2、3冊の斜め読みで一番感じたのは、
「終わりが見えない」ってこと。
もしかしたら今は、表示方法が進化して
違っているのかもしれないけど、
そのときの画面には、
ぼくらがノンブルと呼んでいるページ番号が
表示されてなかったんです。

2本の指を縮めたり広げたりして、
文字が自由に拡大縮小できちゃうから、
「ページ」って考え方自体が電子書籍には合わず、
ノンブルはつけられないんでしょうね。
だから、本全体で何ページあるのかわからないし、
あと何ページなのかもわからない。

紙の本と電子書籍ってのは、
根本的に別モノなんだと思い知らされました。

そのとき読んだ電子本は、いずれも分量が少なく
「よし本腰入れて読むぞ」って思ったときに
「あれっ?終わっちゃった」って感じでした。

で、この『海底二万里(下)』。

「あれっ?終わっちゃった」でした。
クライマックスでどきどきしながらページをめくり、
わーっこのあとどうなるんだろうなんて、
わくわくしながらも、
左手に持っている残りの紙の厚さに目を向けたんです。
すると、あと50ページくらいは十分ある。
よしよしとか言いながら、めくっていくと、
すぐに「完」の文字が登場……あれ?

実は、ぼくの読んだ文庫版は、
最後の50ページほどが長々と注釈にあてられてたんです。
さらに、その後ろに「あとがき」。
あぁー、そうだった。上巻も確か、同じようなつくりだった。
電子書籍じゃないのに「終わりが見えなかった」ようです。
まぁ、それだけ夢中になって楽しめる本だったということですね。


海底二万里(下) (新潮文庫)
ジュール ヴェルヌ
新潮社 (2012-08-27)
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