2013年3月6日水曜日

『海底二万里(上)』(ジュール・ヴェルヌ)読みました。


高校の同級生にカップラーメンが
大好きな友だちがいました。

彼がいつも言っていたのは、
「カップラーメンはホントに美味しい。
 何より、つくり方が多少いい加減でも、
 必ず美味しくなるのがいい!!」

つくり方っていっても、
お湯を入れて3分待つだけだから、
どんなふうにすれば、いい加減になるのか、
わからないくらいなんですが、
彼が言うには、
いろいろバリュエーションがあるようなんです。

「3分なんかきちんと計れないから、
 ふやかす時間が長すぎたり、短かったりするだろ。
 たまたまぴったり3分だったら、それはそれで美味しい。
 長すぎたら、麺がつゆを吸って、
 ふにゃふにゃのオジヤみたいで美味しい。
 逆に短かったら、
 麺が硬くてベビースターラーメンみたいで、これまた美味しい」

素材が良ければ(好きならば)、
それをどう処理しようと、良いモンは良いってことでしょうか。

で、この『海底二万里(上)』。

細かなところをすっ飛ばして読む斜め読みでも、
一語一語じっくりかみしめて読む熟読でも、
どんなふうに読んでも面白い。
まるでカップラーメンのよう。

それだから百何十年も前に書かれた本が、
今まで読み継がれているんでしょうね。
今はもう下巻に突入してます。わくわく感、継続中。

海底二万里(上) (新潮文庫)
ジュール ヴェルヌ
新潮社 (2012-08-27)
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