ヨコちゃんという高校時代の友だちが、
フェイスブックのコメントでこんなことを聞いてきました。
「分冊になっている本の1巻目を読んで、
つまらないと思ったとき、
1巻でやめるべきか、
2巻目以降の最後まで読むべきか、どっち?」
ぼくは、「ふつうは1巻でやめるべきでしょ」
って答えました。
でも、貧乏性のぼくは、
ぼく自身のアドバイスに従うことができずに、
つまらなくても我慢して続きの巻を読んじゃうんです。
せっかく読んだ1巻ぶんの時間がもったいないから。
それで結局、全部読んだあとで、
もっともったいない気になることも、結構ある。
まあ、だからヨコちゃんには
「やめるべきでしょ」って答えたってワケで。
とはいえ!
それでも、それでも、我慢して我慢して読んでいくと、
最後の最後で「わーッ、オモロー!!」
となる場合も、タマにある。
えーっと……
つまりはどっちだかわからんのです、ぼくには。
で、この『何者』。
全体の10分の9まで読んで、
なぜこれが直木賞なんだよ、とぼやいてました。
でもラストの10分の1で、なんとか救われます。
救われるとはいえ、
同じ作者なら『桐島〜』のほうが、おすすめですが…。