2013年3月14日木曜日

『何者』(朝井リョウ)読みました。


ヨコちゃんという高校時代の友だちが、
フェイスブックのコメントでこんなことを聞いてきました。

「分冊になっている本の1巻目を読んで、
 つまらないと思ったとき、
 1巻でやめるべきか、
 2巻目以降の最後まで読むべきか、どっち?」

ぼくは、「ふつうは1巻でやめるべきでしょ」
って答えました。

でも、貧乏性のぼくは、
ぼく自身のアドバイスに従うことができずに、
つまらなくても我慢して続きの巻を読んじゃうんです。
せっかく読んだ1巻ぶんの時間がもったいないから。

それで結局、全部読んだあとで、
もっともったいない気になることも、結構ある。
まあ、だからヨコちゃんには
「やめるべきでしょ」って答えたってワケで。

とはいえ!
それでも、それでも、我慢して我慢して読んでいくと、
最後の最後で「わーッ、オモロー!!」
となる場合も、タマにある。
えーっと……
つまりはどっちだかわからんのです、ぼくには。

で、この『何者』。

全体の10分の9まで読んで、
なぜこれが直木賞なんだよ、とぼやいてました。
でもラストの10分の1で、なんとか救われます。
救われるとはいえ、
同じ作者なら『桐島〜』のほうが、おすすめですが…。

何者
何者
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朝井 リョウ
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