海外の翻訳物小説は、
登場人物の名前に馴染みがなく、
読んでる途中で誰が誰かわからなくなる、
ってなところから、
最近はあまり人気がないんだと聞きました。
まあ、
それ以外にも売れなくなってる理由は
いろいろがあるんでしょうが、
日本で暮らす一般読者は、
やっぱカタカナだけの連なり文字が
読みにくいのはわかります。
ぼくなんかは、
日本人名しか出てこない物語だって
「えっ、それって誰だっけ」
とつぶやかずに読み終えられるのは、
星新一さんのショートショート集ぐらいしか
思いつかないほどですもの。
昔、海外作品のあらすじを書く仕事があって、
そのとき5人ほどの名前が、
頭の中でてれこになってしまい、
結局1人ずつ自分なりのイメージで
似顔絵を描きその下に名前を記して、
そのメモ凝視しつつ、冷や汗かきかき、
こなしたこともありました。
で、この『サマー・アポカリプス』。
登場するのはほぼフランス人。
「誰だっけ」は連発しましたが、
それでも面白かったってことは、
結構な面白さだったんでしょう。
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