2023年5月11日木曜日

『流人道中記(下)』(浅田次郎)読みました。


売れ行きが好調だからなのか、
自信があるから絶対売れると
信じているからなのか、

もうそろそろやめてもいいんじゃない、
と思えるほど、長期にわたって
新聞広告を出している本があります。

いくつも過去作を読んでいて
気になってる作家さんのものだと、
その広告を目にするたびに、
読みたいぞアンテナがピクピク反応してしまう。

そのとき、
いやちょっと待てよと思いとどまるのは、
判型です。本の大きさ。

いわゆる単行本だと、
あふれかえっているわが家の本棚に収める場所を、
必死の思いでつくり出さなくてはなりません。

それがポケットサイズの文庫本なら、
苦労は少し軽減される。

奥に並んでいる単行本の前に並べれば、
背が低いので後ろの背表紙は
数センチほど見えるから大丈夫。
(それでも定期的なブックオフへの
 ドナドナ作業が必要ですが)

とはいえ、
単行本が出てから文庫化されるまでは、
年単位ほどの時間を待つ必要がある。

それでも広告を一度見たくらいなら、
低レベル記憶力のぼくですから、
新聞のページをめくった途端に忘られるんだけど、
長々と何度も繰り返し広告されると、
その度にアンテナピクピクで脳みそに刻みこまれ、
辛抱たまらなくなってくるんです。

で、この『流人道中記(下)』。

文庫本のポケットサイズ。
単行本の広告を何度見ないふりをしたことか。
でもまあ、待った甲斐ありました。
面白かったです。




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