2021年8月13日金曜日

『墓場への切符』(ローレンス・ブロック)読みました。


ちまたではよく「思えばかなう」
なんてことがいわれますが、
本当に自分の思い描いていた通りの
人生になってる人って
どれくらいいるんでしょうか。

少なくともぼくは、
今のような生活をしていると
想像したことは一度もありません。

社会に出る前の学生時代は、
毎朝満員電車に揺られて
会社に行くのはイヤだと思っていたけど、
毎朝汗だくになりながら
ランニングで会社に行くなんてことは、
へそのゴマほども考えていませんでした。

イケメンといわれるような容姿を
持ち合わせていないのは
幼少の頃から判明していたので、
拾ってくれる奇特な女性は生涯現れず、
孤独な独身生活を送るんだろうなと
思っていたにもかかわらず、
奇特なかみさんが
もう何十年も愛想尽かさずにいてくれて
(と少なくともぼくはそう思ってて)
娘たちも立派な社会人(少なくともぼくよりも)に
なっている。

だいたい昔は
パソコンなんてモノもなくて、
そんな物体を頭の中に
描くのさえできなかったのに、
今じゃあ、その前に一日中座ってて、
ペコペコとキーボードを打っている。

で、この『墓場への切符』。

主人公の2人が将来裕福な夫婦になってるなんて
作者のブロックさんも思ってなかったんだろうな。




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