2021年5月18日火曜日

『おかしなことを聞くね』(ローレンス・ブロック)読みました。


去年の暮れごろだったと思います。
ここにも書いたんですが、島田荘司さんの
『占星術殺人事件』を読んだときのこと。

初めてページをめくる本だと思っていたのに、
真ん中くらいでなんとなく既視感を覚え、

でも謎解きの結末なんかはぜんぜん覚えてなくて、
読み終えて「やっぱり初見の本だ」と
自分に言い聞かせつつ、
読書記録を検索してみると、
約10年前に読んでいた。

そうそう、
この前に書いた『夏、19歳の肖像』も
同じ島田荘司さんの本ですが、そのあとがきにも、
それと似たようなことが載ってました。

ぼくの読んだ『夏、19歳〜』は改訂版。
何十年もたってから書き直したもので、
修整作業の前に島田さんがまず読み直したときには
内容をすっかり忘れていて、作者でありながら、
ほかの人の作品を「読書」しているような感じだったと。

島田さんのような大作家で、
しかも自分の作品なのに忘れるんだから、
ぼくのようなポンコツ記憶力の人が、
一度目を通しただけの作品を覚えてないのは
当たり前ですよね。

で、この『おかしなこと聞くね』。

ところがどっこい、覚えていたんです。
この本、短編集で、
最後に少し長めのお話が収録されてて、
その最初のページの数行過ぎただけで
「あ、これ読んだ」ってわかりました。
他の短編集に載ってたんです。

何度読んでもおもろかったです。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************