2019年8月20日火曜日

『ルポ 人は科学が苦手』(三井誠)読みました。


十年近く前に親父が亡くなって
墓をどうしようかと
家族で相談していたとき、

ぼくはその手の実用書を読んで
「代々末長く管理していくべきものである」
という記述にうなずき、
引き継いでいけない可能性があるなら、
「永代供養の合祀などを検討しましょう」
の文言を真に受けて、
そっち方面のやり方を調べ、
お袋とかにすすめました。

そうして
あれやこれやの話し合いの結果、
結局は永代供養ではなく、
個別の墓をつくるようになったんです。

ぼくの付け焼き刃的な知識は、
「自分たちだけの墓を立て見守っていきたい」
という、たぶんすごく当たり前の感情に、
あっさり却下されてしまいました。

そんで、ぼくもいまは、
こうしておいてよかったなあと、
墓参りで草むしりなどをするたび、
思ってます。

で、この『ルポ 人は科学が苦手』。

「賢い愚か者」っていう
考え方というか、学説というか、
を初めて知りました。
墓の例とは少し違うけど、
勉強するほど愚かになるみたいな…。

本を読むほどバカになる。
そんなフレーズを頭の片隅に置きながら、
これからも本を読んでいこうと思います。





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