2019年7月11日木曜日

『同潤会代官山アパートメント』(三上延)読みました。


気分があげあげのときじゃなくて、
心が穏やで気持ちのいいときって、
どんな場面があるか。
自分の今の生活の中で
ピックアップしてみたくなり、
あれこれと思い浮かべてみました。

そんな些細な場面は、
数え切れないほどたくさんあって、
この限られたスペースの中じゃ、
とても書ききれない。
……やってみる前は、
そんなふうに思っていたんです。

あにはからんや。
するするとは出て来ない。

やっと思いついたのが、

てんてこ舞いだった1日が終わって、
ようやく布団に入り眠りにつくとき。
布団を被ってふーっとかって
長い息を吐きながら、
いつ吐き終わったかわからない間に
もう眠りに落ちている。

そのごくわずかのまどろみのとき。
それはまあ、気持ちいいですわ。

美味しいものを食べたときも
気持ちいいの部類に入りそうだけど、
それは心穏やかとは違う気がするので、
のけといて。

とすると、
あとは何だろうなって
よくよく考えてみないと、思いつかない。

で、この『同潤会代官山アパートメント』。

ありました、ありました。
こういう本を読んでいるときです。
もちろんストーリーも
心地よさを連れてきてくれるんですが、
文体というか雰囲気というか、
まあ好みなんでしょうね、結局。





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