2019年7月25日木曜日

『今昔百鬼拾遺 天狗』(京極夏彦)読みました。


謎解きモノの作品を読んでも、
謎解きゲームには参加しない。

最近は、
そんな読み方になってきた気がします。

昔からじゃなく、
最近(といってもここ十数年)。

明智小五郎なんかを
面白がっていた小学生の頃とか、
金田一耕助と一緒に
逆立ちしていた中学生の頃とかは、

一生懸命考えて、
「ああだろ、こうだろう、うーん」
そうか、だから、
「よーし、わかった!」などと
等々力警部のように手を叩いて、
頭の中で犯人の目星をつける。

そうやって読み進め、結局、
警部と同じようにずっこけていたんです。

それがどうしてか、
犯人捜しとか、謎解きとか、
そういうことに頭を使わなくなり、

その場その場の描写とかセリフとか、
場面展開の仕方とかが
「わー、オモロイ」なんて
いうようになっていました。

もしかしたらそれ、
老化現象なのかもしれません。

面倒くさくて考えるのが
イヤになっちゃっう、
思考停止の状態のようで。

昔にかえって、
ストーリーそのものを楽しむべきですよね。

で、この『今昔百鬼拾遺 天狗』。

とはいえ、
最近でもたまーに謎解きしながら
読んじゃうことがあります。
最終章の手前で、
読書を中断しなくてはいけなくて、
再開までに時間が空くから、
結末が気になって、
自分で考えちゃうようなとき。

この本が、そうでした。
今回は等々力警部ではなく、
明智や金田一と同等の名推理でした!
えへん。





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