2019年7月9日火曜日

『ノースライト』(横山秀夫)読みました。


この人の作品はどれも好きだ、
と思う作家さんは何人かいて、

逆に、ちょっと合わない
と思う人も何人かいて、

その区別は、結構はっきり
分かれている気がします。

前者の「好き作家」だと、
どんな変化球的な作品を
読まされたとしても、
「うん、それもあり。
 面白かった」となるし、
ど真ん中の直球であれば
なおさら、いい。

後者「合わざる作家」だと、
その作品がどんなに世間で
評判になっていても、
「この表現は使わないようにしよう」
みたいな反面教師的な
収穫しか得られない。

それでもたまに、
「好き」でもあり「合わざる」でもある
中間的作家さんが出てくるときがある。

今『蜜蜂と遠雷』を読んでる
恩田陸さんなんかが、そこに入ります。
(いうまでもなく、ぼくにとって)

『蜜蜂〜』もそうですが
『夜のピクニック』など
しゃぶりつきたくなるほど
好きな作品がある一方で、
それと正反対の作品もたくさんある。

なぜか振り幅が大きいんですね。
朝井リョウさんなんかも、そうかな。

で、この『ノースライト』。

新発見です。
同じ作家の別々の作品について、
上に書いた通り「振り幅」の存在は
判明していたのですが、
なんと1つの作品の中でも
「振り幅」がありました。
「好き」でもあり「合わざる」でもある。





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