2013年6月25日火曜日

『ふわふわの泉』(野尻抱介)読みました。

そんなに大ファンってわけじゃないけど、
ちょこちょことSFの作品は読みます。

でも、今まで読んだものは、
どれも重たくてなんだか深刻なんです。
『2001年宇宙の旅』にしても『1984年』にしても、
小松左京さんにしても、
もしかしたら星新一さんにしても。

SFのジャンルを隅から隅まで
読んでいるワケじゃなく、偏った読み方を
しているからかもしれないんですが……。

だから心のどっかで、
SFで軽いのを求めていたのかもしれません。
軽いっていっても、単に軽いだけじゃなく、
軽くても深いのが欲しい。
ないものねだりで、わがままちんです。

でも、この『ふわふわの泉』。

タイトルのとおり、軽い。軽いのに深い。
いやいや、ぼくが欲しかったどんぴしゃのSFでした。

でもね、自分勝手で飽きっぽいぼくは、
もう少し時間がたつと、
「浅いのに広いのが読みたい」なんて、
だだこねるんですよ。きっと。


ふわふわの泉 (ハヤカワ文庫JA)
野尻 抱介
早川書房
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