本屋さんで、
その本を買おうと目星を付けていたのに、
「あっ、京極さんの新刊が出てるじゃん!」
と平積みの棚に心を奪われ、
すっかり最初の目星本を忘れちゃったり、
「今日はその本だけを買うんだ」
と本屋に行きかけたところで、
急に携帯で呼び出され、
結局本屋さんに行けなかったり、
そんなこんなしているうちに、
なんでその本を読みたいと思ったのかすっかり忘れ、
それでも、書評とかで見かけるたびに、
「今度、読も」って思い出す。
それが、この『ローマ人の物語』シリーズなのでした。
そして今回、シリーズ2冊目を読んで、
「なんで読みたかったのか」を思い出しました。
昔、中堅企業の社長さんたちを
続けざまにインタビューしたことがあったんですが、
そのお偉方が口を揃えて
「良い本」だと言っていたからなんです。
読みながら、ぼくは、
ところどころで「ふむふむ」ってつぶやいてました。
この本、経営というか組織というか、
集団をどうやったらうまく動かせるかのお手本が満載なんです。
数千年前のお話なんですけどね。
で、ぼくは、集団を上手に動かそうなんて
大それたことはしたくないので、
とりあえず今はこの2巻目で
打ち止めにしときます(シリーズはたしか数十巻…)。
でも、つまらなくないんですよ、
面白いんですよ、この本。
ローマ人の物語 (2) ― ローマは一日にして成らず(下) (新潮文庫)
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塩野 七生
新潮社
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