2013年6月10日月曜日

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』(村上春樹)読みました。

なんだか胃のあたりがしくしくした感じになって、
ふぅーって小さいためいきを
つきたくなるようなときって、ありますよね。
人恋しいっていうか、もの哀しいっていうか。

季節外れだけど、夏が終わりそうで
「あれ、もう秋かな」なんて思ったときとか、
映画やテレビで、べただけど
純粋に恋愛するカップルの姿を観て
感情移入したときとか、
学校帰りに友だちと別れるとき、
どうせ明日も会えるのに、
妙にさびしい気分になっちゃったときとか。
(学校帰りってのが、おじさんになっている
 ぼくの年齢にはそぐわないけど。
 でも今現在だと友だちと別れるときは、
 たいてい酔っ払っているので、
 しくしくは感じないんです)。

で、この『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』。

1箇所だけなんですけど、
しくしくを感じちゃいました。
そのしくしく部分は、とってもよかったです。

ってことで、次回作に期待かな。


色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
村上 春樹
文藝春秋 (2013-04-12)
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