2013年6月12日水曜日

『謎の独立国家ソマリランド』(高野秀行)読みました。

法律の文章もかなりのモンだけど、
もっとすごい文章があるの知ってます。
特許の文章です。

公開されている特許を検索できるサイトがあったんで、
適当に番号を入力して出てきた文章を
以下にコピペしてみますね。
(特許公開2013-110718ってヤツで、
 京セラさんが出した特許らしいです)
(どんなにすごいかは最初の数行でわかると思うので、
 全部読まなくてもいいです。中略にしなかったのは
 これが1文だってことを言いたかったからです)

「撮影部を備え、動画を撮影できるカメラ機能付き機器において、
 表示部と、音声を出力するための音声出力部と、操作入力部と、
 前記動画の録画が開始された後の所定のタイミングで、前記音
 声出力部による警報音の出力を中止するための所定の操作を促
 す通知を行うよう前記表示部を制御する通知制御部と、前記通
 知に応じる前記所定の操作が前記操作入力部を介して入力され
 ない場合、前記警報音を出力するよう前記音声出力部を制御す
 る警報制御部と、を備える、ことを特徴とするカメラ機能付き
 機器。」

特許の文章ってどれもこれも、こんな感じなんです。
自動翻訳機能で外国語を訳した文章のほうが、意味わかる。
はてさて、これでいいんでしょうか。
もうちょい、頭いい伝え方ってあるんじゃないの。

で、この『謎の独立国家ソマリランド』。

著者のプロフィールに、
「誰も行かないところへ行き、誰もやらないことをやり、
 それを面白おかしく書く」ってありました。

どんなことでも「面白おかしく書く」→ 大賛成です!
そんでこの本、とんでもなく面白おかしかった!
そう、これがホントの頭のいい伝え方なんだと思います。
特許とは全然関係ないんだけど、
特許の文章、この本を見習って
なんとかしたほうがいいと思います。



謎の独立国家ソマリランド
高野 秀行
本の雑誌社
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