2012年12月27日木曜日

『かもめ高校バドミントン部の混乱』(朽葉屋周太郎)読みました。


ぼくは中学・高校の部活で
バドミントンをやっていました。

入部してきたばかりの後輩に、
何も教えずにシャトルを打たせると、
たいていはコートの端から端まで高く飛ばす
基本の球種「クリア」ができません。

ほとんどは空振りで、
ラケットに球が当たっても、
相手コートの後ろまでは届かず、
せいぜいネットをぎりぎり越えるくらい。
そういう球は「浅い」と言って、
もっと「深く」打てるように、練習していくわけです。

深い球を打てるようにするには、
腕全体の振り方から、肩やヒジの使い方、
手首の入れ方、上半身と下半身の曲げ方、
フットワークなどを身体に覚え込ませて、
シャトルがラケットにバシッとあたる感覚を
身につける必要があります。

で、この『かもめ高校バドミントン部の混乱』。

申し訳ないんですが、「浅い」って感じちゃいました。
せめて主人公だけでも、
バドミントンに関するあれやこれやだけじゃなく、
家庭のこととか、部活以外の悩みとか、
もろもろ教えて欲しかった。
ぼくにとっては、そんな周辺情報が、
腕の振り方とか肩やヒジの使い方なんかと同じなんです。
それがわからないと、
「深くない」って感じちゃうんですよね。困ったことに。

かもめ高校バドミントン部の混乱 (メディアワークス文庫)
朽葉屋 周太郎
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