2012年12月14日金曜日

『大空のドロテ1』(瀬名秀明)読みました。


昔、友だちがつくる映画の助監督をやっていたとき、
「お前の撮る映画は、どの場面も、
どっかで観たことあるような感じするな」
と言ったことがあります。

すると、監督である友だちは
「そうだよ、パクってんだもん。
でも、単純にパクってるんじゃない。
いいなって思った映画を飲み込んで消化して、
俺の形にして、俺の映画にはめ込んで撮ってる。
ってことはパクりじゃないのか。
だから、観たことある気がしても、観たことはない。
オリジナルだよ、オリジナル!」と言いました。

なんか、煙に巻かれたような。
ごまかされたような──とはいえ、言うことはわかります。
真似から始まるんですよね、何事も。

で、この『大空のドロテ1』。

どっかで観たことあるような場面が満載です。
読んでいる最中、
とくにぼくの頭に浮かんできたのは、
宮崎駿作品のアニメに出てくる
あのシーンやこのシーン。

もちろん、この本はパクってなんかいないし、
ぼくの貧困な連想力が
余計なイメージを浮かべちゃっただけだろうけど、
続きの第2巻(第3巻まであるらしい)では、
もうちょい既視感なしで、
ワクワクしたいな(2巻購入済み)。


大空のドロテI
大空のドロテI
posted with amazlet at 12.12.14
瀬名 秀明
双葉社
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