2024年9月20日金曜日

『黒白(下) 剣客商売番外編』(池波正太郎)読みました。

 
左手につかんでいるページの厚さが
だんだん減ってきて、
もうすぐ終わっちゃう感を意識したとき
「ああ、もっと読んでいたいな」
と思う本がたまにあります。

もしかしたら、
そんな心地よさに浸りたいから、
毎度飽きもせずに「よし次いこう」なんて、
新しい本に手を出しているのかもしれません。

今読んでいる京極夏彦さんの作品なんて、
辞書ほどの厚さがあり、
重た過ぎで手が痛くなるにもかかわらず、
「お、お、お、これこれ!」などとつぶやきながら、
その「もっと読み続けたい」を味わっています。

ほかには何があったかな。
この前読んだ恩田陸さんのバレエダンサーの話は
そんなでもなかったけど、
その系統のピアニストの物語は、
文章を目で追っている時間が、ほんとに心地よくて、
お風呂に入ったあと少し気だるくなって、
ソファーにちょこっと腰を下ろして、
テレビのニュースを見るともなしに見ていたら、
いつの間にかまどろんで、
びくっとして時計を確認すると1時間たっていて、
頭がすっかりすっきりしたときのように思いながら
読み進めていました。

で、この『黒白(下) 剣客商売番外編』。

残念ながら、「読み続けたい感」とは逆の
「早く読み終えたい感」を覚えながら、
ページをめくっていました。

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