2023年10月5日木曜日

『高瀬庄左衛門御留書』(砂原浩太朗)読みました。


前にツイッターでつぶやいたことなんですが、
あれは140文字制限があるから
ぎゅぎゅっと押しつぶした内容になってしまい、
伝わりきれていないかもと思い、
ここに引き伸ばして書いてみます。

日課のランニング通勤で
へろへろ走りしているときでした。

場所は、
それでなくても狭い歩道の両端に、
電柱と街路樹が門柱みたいに並んでいて
人がすれ違うのがやっとのトコ。

その狭き門に差し掛かったとき、
後ろから来たチャリが、ぼくの横をすり抜けて、
すすっと歩道の真ん中に寄り、
すぼまった箇所を走り行こうとしました。

後部の子ども席に背の高いフードがついた、
ぼくの目の高さほどもある強化版電動ママチャリです。

そのハイパー自転車が、
街路樹の枝にひっかかったのかバランスを崩し、
倒れそうになったんです。

ぼくは慌てて後ろからフードの両側をつかみ、
うりゃーとチャリの体勢を立て直し、
そのまま進めるよう、
これまたうりゃーと前に押し出したんです。

するとその強化二輪は
何ごともなかったように
すすーっと走り去っていきました。

ママさんも無反応。

たぶん
「ちょっと段差があったけど、
 私のチャリテクなら楽勝よ」
くらいの気分だったんじゃないかと。

ぼくのやったことは気づかれないままだったけど、
それがなんか心地よかったです。

で、この『高瀬庄左衛門御留書』。

読んでいてなんか心地よかったです。





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