2023年10月19日木曜日

『百鬼園事件帖』(三上延)読みました。


同一のモノを示すにしても、
同じ言葉はなるべく使わないで
表現していくのが書き手としての心得だと、
まだぺーぺーの頃、先輩に教えられました。

そのアドバイスは
いまだに守っているつもりなんですが、
ついつい気づかぬまま使っちゃうことがある。

今も、「先輩に教えられた」のあとで
「その教え」と書いて、
おっといけねーぜと思い直し、
後者の「教え」を「アドバイス」に
変えたところです。

さらに同じこと言わなきゃいけないときには
「助言」とか「訓示」とかにしないと…
なんて考えるわけですわ。

もう1つ言えば、
この文章の冒頭は「同一のモノ」になってるけど、
それは今読み直して書き換えた言葉なんです。
最初は「同じモノ」にしてた。
それに続く読点の直後に「同じ」が出てくるんで、
おっといけねーぜと修正しました。

ほんでもって
「おっといけねーぜ」はこれで3回目。
なぜか知らねど、一度出したフレーズに
どうしても引っ張られて、
その語句を連発させてしまうケースがあり、
それもまあ良しかなと納得したりしなかったり。

で、この『百鬼園事件帖』。

この著者さんの過去作とは結構違うような気がして、
きっと内田百閒作品に引っ張られてるからだと
思ったり思わなかったり。





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