物事がどうしてそうなるのかの説明を受けたとき、
順を追ったロジックで解説され、
その論理の各段階はふむふむと納得して、
うんうんわかるわかるとなるんだけれど、
最終的に「だからこう」っていう結論に至ると、
「はぁそうなのかなぁ。そうなんだろうけど…」
と首を縦に振るべきなのか左右に動かすべきなのか、
迷っちゃうときがあります。
例えば、風が吹けば桶屋が儲かる。
ウィキペディアによると
(使わないほうがいい言葉があったりしたので
ちょっと改変してます)
(1)大風が吹けば土埃が立ち、眼病疾患者が増加する。
(2)昔は目の不自由な人は多く三味線を生業とし、
弾き方を指導したり、演奏したりするので、
三味線の需要が増える。
(3)三味線製造には猫の皮が欠かせないため、
猫が多数減り、鼠が増加する。
(4)増えた鼠は桶などをかじるので、
桶の需要が増加して桶屋が儲かる
……だそうで。
この1〜4のすべてに無理があるともいえるけど、
昔はそうだったなんて背景を説明されたりすると、
それなりに納得したりして、
でもそれつなげて通してみると「え?」ってなる。
いいんですけどね。
桶屋さんでも何でも儲かるのはいいことだろうし。
で、この『文系のためのめっちゃやさしい微分積分』。
最終的にそうなの?って思ったりするけど、
題名通り、めっちゃやさしく、
風→桶の理論のようにすんなり理解できました。
きちんとつくってあるいい本だと思いました。
**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら。
**********************