2022年9月21日水曜日

『世界を手で見る、耳で見る』(堀越喜晴)読みました。


ものを考えるときにも
頭の中では言葉を使い、
それは生まれたときから
ずっと聞かされてきた日本語なので、
もしかしたら
ほかの国の言葉ができるようになれば、

頭の中での考えも、
例えば英語だらけとかになっちゃって、

そうすると思考のツールが
まったく違うわけだから、
自分の性格やらも劇的に変わっていき、

とんでもなく面白い状況になるんじゃないかと、
アホな空想をしたときがありました。

それを友だちに話して、
だから英語を勉強したいなと言ったら、
「それよりも日本語覚えろ」
って言われました。

広辞苑に載っている言葉を
頭のページからお尻まで
全部自分の中に叩き込んだほうが、
よっぽど劇的な変化があると。

ほうほう、
なるほどそうかもしれないと感じ入ったぼくは、
外国語の勉強には力を入れず、
日本語使いの道を極めるべく
広辞苑を1枚ずつ破きながら覚えては、
済んだらヤギのように食べる

なんてことはもちろんせず、
結局どれもこれも中途半端なまま、
いまに至っております。

で、この『世界を手で見る、耳で見る』。

巻末に「点字の読み方一覧表」ってのが
ついていました。それ見たとき
「そうか、外国語じゃなく、
 点字でもいいんじゃね」
とひらめきました。

その数分後に、
それは書き方が違うだけで、
もとは日本語なわけだから、
頭の中の言葉が変わるわけじゃない
と気づきました。
中途半端なぼくは、今後も続きそうです。




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