2022年1月12日水曜日

『クロストーク(下)』(コニー・ウィリス)読みました。


スティーヴン・キングさんが、
「小説のストーリーは、プロットなど気にせず、
 構成を極めようとは思わないで、
 流れるままにつくっていくべき」
みたいなことを言っていた、
と、だいぶ前ここに書きました。

ほんで今回ネタにしようと思ったのは、
そのポリシーが載っていた
小説作法指南書にあった別の教えです。

第1稿と第2稿の違いです。
(もしくは1稿と2稿以降の完成版まで全部)
あのトンでもなく長い小説を書く
キングさんが言っていたのが、
とにかく最初の原稿より短くすべし、でした。

(確か第1稿を3割削ったのを第2稿にする
 ……だったような気がするけど、
 それだと3回見直すだけで、
 十分の一ほどの分量になっちゃうので、
 さすがにそれはないかもと思い、
 1割ぐらい削れだっかかも、
 とあやふやしてます)

一般読者が目にしているトンでもなく長い小説は、
メガトンでもなく長い原稿の
メガを削ってつくられていたんだと関心しました。

いや、
10巻近くあった気がする『ダークタワー』なんか、
そのままでメガトンだから、その元原稿っていったら
メガメガ……やめときます。

とはいえ、キングさんの作品でも、
あと2回くらい見直し作業してもらったほうが
読んでいるとき本を持つ手が疲れなくていいのにな
と思うものもありますけど。

で、この『クロストーク(下)』。

上下巻に分かれていましたが、
キング手法を採用して、
分冊じゃなく1冊の量に縮めてもらえたらよかったな。




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