スティーヴン・キングさんが、
「小説のストーリーは、プロットなど気にせず、
構成を極めようとは思わないで、
流れるままにつくっていくべき」
みたいなことを言っていた、
と、だいぶ前ここに書きました。
ほんで今回ネタにしようと思ったのは、
そのポリシーが載っていた
小説作法指南書にあった別の教えです。
第1稿と第2稿の違いです。
(もしくは1稿と2稿以降の完成版まで全部)
あのトンでもなく長い小説を書く
キングさんが言っていたのが、
とにかく最初の原稿より短くすべし、でした。
(確か第1稿を3割削ったのを第2稿にする
……だったような気がするけど、
それだと3回見直すだけで、
十分の一ほどの分量になっちゃうので、
さすがにそれはないかもと思い、
1割ぐらい削れだっかかも、
とあやふやしてます)
一般読者が目にしているトンでもなく長い小説は、
メガトンでもなく長い原稿の
メガを削ってつくられていたんだと関心しました。
いや、
10巻近くあった気がする『ダークタワー』なんか、
そのままでメガトンだから、その元原稿っていったら
メガメガ……やめときます。
とはいえ、キングさんの作品でも、
あと2回くらい見直し作業してもらったほうが
読んでいるとき本を持つ手が疲れなくていいのにな
と思うものもありますけど。
で、この『クロストーク(下)』。
上下巻に分かれていましたが、
キング手法を採用して、
分冊じゃなく1冊の量に縮めてもらえたらよかったな。
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