2021年4月15日木曜日

『アルカトラズ幻想(上)』(島田荘司)読みました。


くりぃむしちゅーの有田哲平さんに
似ていると言われることがよくあります。
テレビなんかで見かけると、
自分でも同系列だなと思ったりします。

いやまあ、それはどうでもよくて、この前、
くりぃむしちゅーさんのバラエティ番組に
『推し、燃ゆ』(未読です)で
芥川賞を受賞した宇佐見りんが出演していました。

そこで作品中の
〈推しを推すことがあたしの生活の中心で絶対で、
 それだけは何をおいても明確だった。中心って
 いうか、背骨かな〉
という文章が紹介され、この「背骨」の比喩が
素晴らしいとほめられていました。

うーん、なるほど。読んでいないから
ホントは何も言っちゃいけないんだろうけど、
読んだとしたら、ぼくもお気に入りフラグを
立てる箇所かもしれません。

新聞や雑誌の記事とかビジネス書なんかでは
気にならないんだけども、フィクションでは、
文章の中に入っている言葉の選ばれ方で、
好き嫌いが分かれてしまうことがたまにあります。

(一方でそんな細かいことはどうでもよくて、
 内容がわかりやすく伝われば表現の美醜に
 こだわるべきじゃないと考えたりするけど)

お気に入りとは逆の苦手フラグをいうとしたら、
セリフの中に堅苦しい2字熟語が
乱用されてるときとかになるかな。

で、この『アルカトラズ幻想(上)』。

苦手フラグ満載でこれまでの読書遍歴からすると
好みじゃないハズなんだけど、
なぜか面白いんだな、これが。
下巻が楽しみです。




**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************