普通の会社に勤めながら、
友だちと自主映画をつくってた頃がありました。
会社のほうは、ぼくが一番若くて
周りは十歳以上も年上のおじさんばかり。
その人たちと一緒に飲むと、
いつもお金儲けの話ばかり聞かされていました。
「昔、こんなに稼いだことがある」
「あいつは、2本電話しただけで何億と儲けた」
「一人から100万円もらうより、
100人から1万円ずつもらえる商売がいい」…
そして、もう一方の自主映画仲間と飲むときには、
世の中にお金なんてものがないかのような
話題の変わりよう。
好きな映画や監督、よかった本に音楽、芝居
……もちろん話の中心は、そのときつくっていた映画のこと。
どうすれば、面白くなるか、よくなるか。
あのカットは要らない、
ここはこういうセリフにしよう。
2種類の飲み会を同時期にこなしていたぼくは、
やっぱり映画仲間の話のほうが面白かった。
んで、
「会社のおじさんたちって、
ああいう話題のどこに面白さを感じるんだろう」
と不思議な気持ちになっていました。
で、この『野垂れ死にの覚悟』。
【問い】
この本を読んで、きくちが感じた印象に
近いものを以下の選択肢から選びなさい。
A)会社のおじさんたちとの飲み会
B)自主映画の仲間との飲み会
【答え】A)
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