2022年12月13日火曜日

『殺しへのライン』(アンソニー・ホロヴィッツ)読みました。


少し前に読んだ、小説の書き方の本では、
読者を引き込むには謎を入れないと
ダメだといってました。

謎、ミステリーの要素ですね。
こんな殺し方、どうやったんだろうとか、
誰にも恨まれるような人じゃない
って書いてあるのに
何で殺されちゃったんだろうとか。

わからないことを、
わからないままにしておくのは
確かに気持ちが悪く、
わからないことをわかりたいって欲求が
ページをめくらせるんだろうと思います。

ただ、その一方で、
謎解き要素などまったくなくて、
あったとしてもしょーもないトリックだったり、
仕掛けがあちこちほころびていて
ツッコミどころ満載だったりしても、
そんなのは気にせず、
ゴクゴクバクバクと読み進められる本もあります。

ぼくの場合、
おバカな登場人物がおバカをしているストーリーだと、
ゴクバク読みができる傾向にあるようです。
それと、噛み合わないけど、
なぜか前進していくセリフのやりとりがあるとき。
笑いの要素ってことかしら。

で、この『殺しへのライン』。

作家と探偵が登場するシリーズの確か3作目。
謎は出てきました。
それでページをめくる力はわきました。
ただ、もう1つの「笑いの要素ってことかしら」は、
ぼくには少し不足でした。




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