2022年11月29日火曜日

『鉄塔 武蔵野線』(銀林みのる)読みました。


ある女性の作家さんは、
自分の感性の変化を
定点観測的に客観視して分析するため、
『風と共に去りぬ』を
数年おきに読み返しているそうです。

(「ある女性の〜」などと、わかっていながら
 匿名で書いているんだぞ的な表現で始めましたが、
 いつもの通り、その人が誰だっか
 忘れてしまっただけなんです。
 もっといえば、女性であったかどうかも
 定かではありません。
 女性が主人公の『風と共に去りぬ』なので、
 きっと女の人が言ったことなんだろうって、
 短絡的に考えただけで
 ……すみません。
 それに、くだらないカッコ書き注釈で
 こんなにも文字を埋めてしまったのも
 ……すみません)

同じ小説でも、
若い時に読んだときと、年齢を重ねてからでは、
全然違う印象になるとは、よくいわれることで、
その変化の具合を
小刻みに確かめる行為に感心しました。

しかも、あの大長編のスカーレット・オハラ。
数年おきに読み返すって言ってたけど、
ぼくなら読み終えるのに数年かかるだろうから、
同じことしようと思ったら、
最終ページを閉じた翌日に、
また最初から読み始めるないとダメそうです。

で、この『鉄塔 武蔵野線』。

何年かぶりの再読でした。
最初のときより、感動は少し減。




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