2011年3月20日日曜日

幸い反論意見は聞いてません。

『蛇にピアス』(金原ひとみ)読みました。

何を今さらの芥川賞作品。
積ん読本のストックがなくなり、
誰が買ったのか家に転がっていた文庫を
カバンに放り込んだまま何の本だか忘れていて、
帰宅時のバスで、さあ読書だと思って、
カバンを開けてみたらこの本でした。

前半はよかったです。
芥川賞も結構いい作品を選ぶモンだなと感心してました。

でも、後半はちょっと気に入らないかな……。

巻末に、芥川賞の選考委員だった村上龍さんが、
解説を書いてます。

そこには、
選考会で自分はこの作品を推したいんだけど、
他の人が反対するだろうから、
その反対意見への反論を必死に考えたとありました。

でも、選考会では最初からみんながこの作品を選び、
用意した反論は必要なかった、と。

たぶんぼくが気に入らなかったのは、
村上龍さんが考えていた反対意見の部分だろうと思います。

幸い村上さんの説得を聞いていないぼくは、
もうちょっとだなの感じは抱いたままなんですよね。

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