何を今さらの芥川賞作品。
積ん読本のストックがなくなり、
誰が買ったのか家に転がっていた文庫を
カバンに放り込んだまま何の本だか忘れていて、
帰宅時のバスで、さあ読書だと思って、
カバンを開けてみたらこの本でした。
前半はよかったです。
芥川賞も結構いい作品を選ぶモンだなと感心してました。
でも、後半はちょっと気に入らないかな……。
巻末に、芥川賞の選考委員だった村上龍さんが、
解説を書いてます。
そこには、
選考会で自分はこの作品を推したいんだけど、
他の人が反対するだろうから、
その反対意見への反論を必死に考えたとありました。
でも、選考会では最初からみんながこの作品を選び、
用意した反論は必要なかった、と。
たぶんぼくが気に入らなかったのは、
村上龍さんが考えていた反対意見の部分だろうと思います。
幸い村上さんの説得を聞いていないぼくは、
もうちょっとだなの感じは抱いたままなんですよね。
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