2012年8月27日月曜日

『レポートの組み立て方』(木下是雄)読みました。


いきなりですが引用します。
「学校における受動喫煙防止対策実施状況調査について」
という文部科学省の公表資料の
冒頭にあった「趣旨」の文章です。
長いってことも言いたいのですが、
やはり長すぎるので少しカットしてます。
ざっと読み飛ばしちゃってもOKです。

********文部科学省では、「学校等における受動喫煙防止対策及び喫煙防止教育の推進について(通知)」において、健康増進法及び厚生労働省健康局長通知「受動喫煙防止対策について」に示されている「今後の受動喫煙防止対策の基本的な方向性として、多数の者が利用する公共的な空間については、原則として全面禁煙であるべきである。一方で、全面禁煙が極めて困難な場合等においては、当面、施設の態様や利用者のニーズに応じた適切な受動喫煙防止対策を進めることとする。また、特に、屋外であっても子どもの利用が想定される公共的な空間では、受動喫煙防止のための配慮が必要である。」等の内容を踏まえ、学校等における受動喫煙防止対策の一層の推進を依頼してきたところである。
 このような状況を踏まえ、今回、学校における受動喫煙防止対策を把握することを目的に、実施状況について調査を行い、今後の施策の参考とすることとした。*******

本をつくるとき、
主に先生といわれる人たちから、
上記引用文のような原稿が提供されます。
それを、

*******
文部科学省は、
学校などに対し受動喫煙の防止対策を
進めるよう働きかけてきた。
その背景には、健康増進法などに示されている
「子どものいる場所では特に配慮が必要である」という
行政の方針がある。
現在、学校がどのような受動喫煙の防止対策を
進めているのか、その実態を把握するため、
調査を行った。
********

というふうにざっくりとした、
中学生でも読める文章に直して、本に載せます。
それが、ぼくのやってる主な仕事の1つです。

んで、この作業、今までは感覚でやってました。
これで伝わるかな、ひっかかるかな、読みにくいかな、
なんてことを自問自答しながら、
すすっと読めるような感じがつかめたとこで、
よしとしていたんです。

すすっと読める文章にするための純然たるルールは、
あるようでホントはないから、
感覚が一番だ、っていうポリシーです。

で、この『レポートの組み立て方』。

すすっと読める文章、間違いなく伝わる文章、
そんな文章をつくるためのルールが書いてありました。
感覚じゃない!!
いやいや、ぼくが勉強不足だってこと、
この本読んでよくわかりました。
ポリシー、変えることにします。

レポートの組み立て方 (ちくま学芸文庫)
木下 是雄
筑摩書房
売り上げランキング: 9551