2024年9月12日木曜日

『黒白(上) 剣客商売番外編』(池波正太郎)読みました。

 
お父さんは会社に行ってお金を稼ぎ、
お母さんは専業主婦で家の仕事を切り盛りする、
という役割分担が一般的だった昔、
主婦向けのドラマでは、
「あらお湯が沸いたわ、ジャガイモ煮なきゃ」とか
「やだ、ちっちゃな綿ぼこりが舞っているじゃない、
 掃除機かけなきゃ」とか
「雨降りそうね、洗濯物取り込んでおきましょ」
なんて言って、
ゆっくりとテレビの前に座っていられず、
ちょいちょい画面から目を
離さなくてはいけないお母さんたちでも、
話の筋がわからなくならないように、
ストーリーの展開をゆっくりゆっくりしにして、
頻繁に物語の流れとは関係ない世間話なんかを
登場人物の会話に混ぜたりする
(最近の「一気読み必至」みたいな
 宣伝文句がついたミステリーを読んでいると、
 そうしたいかにもな余計な会話なんかが出てくると、
 「これは、きっと、伏線になってるぞ」などと、
 つい疑ってかかるような癖がついてきましたが、
 この主婦向けドラマはそうじゃなく、
 ほんとに関係ないやり取りの挿入)
といったやり方で、
奥さんたちの興味をつなぎとめていた、という話を、
誰かから聞いたか、シナリオ読本かなんかで読んだかして、

その聞いたか読んだかした直後に、
買い物帰りの道端で延々ストーリーと無関係の
井戸端会議をして笑い合っているシーンを
テレビで観た記憶があります。

で、この『黒白(上)剣客商売番外編』。

本筋以外のお話が多いなと思って。
そこがいいんだけど。

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2024年9月10日火曜日

『平凡すぎて殺される』(クイーム・マクドネル)読みました。

 
書く仕事をするにあたり複数の先輩から
「1つの文は短かければ短いほどいい」
と言われてきました。

っていうのを思い出したのは、
前回の感想文もどきを振り返ってみて、
1つ目の文が、なんと、カッコ内を除いて、
とんでもなく長かったからでした。

エディタソフトにコピペして数えてみると
398文字(カッコ内除く)。

ほとんど原稿用紙1枚
まるまる1つの文だけで埋めちゃってます。
これじゃ先輩に怒られます。
といっても最初に言ったように複数の人なので、
特定の誰かを思い起こすことはできず、
もしかしたら、そう言ったのは先輩じゃなく、
『あっという間に文章が上手くなる本』的な
書物に記されてた間違った情報かもしれないし。

で、この『平凡すぎて殺される』。

面白かったです。
修飾が長すぎる部分を除いて。

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2024年9月5日木曜日

『剣客商売十六 浮沈』(池波正太郎)読みました。

 
読み終わるそばからすぐ次の本に手を出すので、
ほんの1日前まで楽しんでいた物語の内容は
すぐ忘れちゃうし、今はとんと観なくなっちゃった
映画のストーリーだって頭に残っているのは
ほとんどゼロに近いし、
暇つぶしのテレビドラマなんか
なおさら空っぽなんだろうけども、

でも、でも。
毎週欠かさずブラウン管を抱えるようにして
目ん玉に焼き付けていたアニメとかのジャリ番
(この言葉は通用するのかと思って辞書引いてみたけど、
 やっぱり載ってなかったです。
 ま、いいか。文脈からわかるわね)
は、脳みそのひだにお話のかけらくらいは
こびりつているかもしれないと、
うんうん言いながら捻り出そうとしたけれど、
やっぱり浮かび上がってこないので、

それならば、
そうしたヒーローとかズッコケ野郎とかの
最終回の話の流れなら、
もしや思い出せるんじゃないだろうかと、
ちと考えても、
ウルトラセブンがメトロン星人だっかかな、とか、
ハクション大魔王がツボの世界に戻っちゃったかな、
などのたぶん自分の頭の中でつくった間違った映像しか
イメージできないので、ここらでやめておこ、と思いました。

で、この『剣客商売十六 浮沈』。

番外編なんかを除き、
この巻が最終回とのことでした。

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