2011年12月12日月曜日

『ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔』(京極夏彦)読みました。

前にも言ったと思いますが、
ぼくはだいたいその月の初めの頃に
10冊足らずの本を買い、
約1カ月かけてそれらの本を読み進めます。

読書の場所は3カ所です。
昼休みの会社、帰宅途中のバスの中、就寝前の寝床。
読みかけの本はそれぞれ、
会社にある棚、通勤用のリュックサック、ベッドの上に
ストックされています。

さて、ここで問題になるのが、
どの本をどこに割り振るかです。

面白くてやめられなくなる本を会社に置くと、
仕事に支障をきたします。
ホラーなんかを寝床で読むと、怖くて眠れなくなっちゃう。
分厚くて重たい本をリュックサックに入れると、
ランニング通勤がとてもつらい。
そんないろんな要素を考慮しつつ、
楽しい選別作業をしていくのです。

で、この『ルー=ガルー2』。
読書の場所は帰宅途中のバスになりました。

なぜ、この場所になったのかを消去法的に説明しましょう。
まず、就寝前の寝床。
ここには、ほかの積ん読本がたくさんおいてあったので、
一刻も早く読みたい京極さんの本には向きませんでした。
次に会社。
ぼくは京極さんのファンで、前作も読んでいて、
この本も、とっても面白いだろうってことは予想がついていました。
だから、会社に置いておくのは、
仕事が滞るので危険なんです。
よって、会社はダメ。

そうして残ったのがバスの中でした。
でも、この本、分厚いんです。がさばるんです。
それに普通の文庫本なんかに比べると重たいんです。
それを約5キロのランニング通勤時に、
リュックに入れて持ち運ばなきゃいけない。
その覚悟ができていないと、読めないんです。
それでもし、とんでもない駄作だったら、
とんでもない徒労感が襲ってくる。

でもね。大丈夫でした。
苦労して会社と自宅の間を往復させても、
応えてくれるだけの面白さ、ありました。
やっぱ、面白い作品を堪能するには、
それなりの努力が必要ってこよなんですよ、きっと。



※読んだのは新書サイズのノベルスだったんですが、
なぜか、新書版はアマゾンの画像リンクが上手くできないので、
単行本版を載せておきます。
ルー=ガルー2 インクブス×スクブス 相容れぬ夢魔
京極 夏彦
講談社 (2011-10-14)
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