2011年12月15日木曜日

『ギヴァー 記憶を注ぐ者』(ロイス・ローリー)読みました。

小学生のとき、
ガキどもだけで校庭の隅に集まり、
「お前、誰が好きなんだよ」大会を
やった覚えがあります。

十数人で円陣を組んで、
一人ひとり自分が好きな女の子の名前を言っていき、
そのたびに「ひゅーひゅー」とか声を掛ける。
たしかジャンケンで負けた順に、
想いの人の名を告げて、
その順番に恥ずかしがって
ほほを赤くしていくって遊びです。

でもその遊び、やる前はどきどきで
すっごく面白そうに思えたんだけど、
実際やってみると、そんなに楽しくなかった。

だって、ほとんどのガキどもが、
みんな同じ女の子の名前しか言わないんです。
学級委員で、勉強が良くできて、色白で可愛い、憧れのあの子の名前。
んで、ぼく的にはその子よりも、
日焼けしたそばかす顔でいっつも走り回っている
おてんばさんが良かった。
だけど、その告白大会では、口に出しません。

小心者のぼくは、
小学生のときにはもっと小心者だったので、
みんなと同じことしか言えないんです。
長いものには積極的に身をゆだねて巻かれ、
いつも大樹の陰だけに身を寄せています。

だから、その場ではぼくも学級委員ちゃんを、
自分の好きな子の名として発表しました。
「ホントは違うよ」と心の中でアカンベーしながら。

で、この『ギヴァー 記憶を注ぐ者』。

ネットでとっても評判が高かったので、
それにつられて読んだ本です。
最初に見たのはツイッターで、
ほかも見てみよってアマゾンとかもチェックしたら、
どれもみんな好評価。
これはちょっと、押さえておかないといけないでしょ、
って買ったんですが……うーん。

この本は、面白かったです!
そしてぼくは、小心者です。


ギヴァー 記憶を注ぐ者
ロイス ローリー
新評論
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