2024年11月14日木曜日

『明智恭介の奔走』(今村昌弘)読みました。

 
インターネットがまだ
これほどまでに普及していなかった頃、

その情報通信網が広がった未来を予測するちまたでは
「輝く未来が待っている」的な意見と、
「そもそもおもちゃみたいなモンだから
 実用にはならんでしょ」などとあっち向いている人がいて、

それでも、雑誌なんかには
面白おかしげな記事を載せなきゃいけなくて、
編集者の人がネットが絡んだ怪しげな事件
(確か悪いことしたグループの人たちが
 電子メールを使っていた、
 ってだけがネット関連だったような)
の資料をごそっと出してきて、

「きくちさん、これ800文字でまとめてもらえますか」
っていうものだから、
「はいはい、了解です」
と安請け合いしたけれど、

記事は、なぜか人物の名前をA、B、C…と
アルファベットで書くよう指示されて、
資料読んでみると、関係する人は20人近くになってて、
少なくとも7、8人は登場させないと
意味不明の文章ができちゃうから、
AからHまで使ってやってみたけど、
そんな記号じゃ誰が誰だか書いている自分も
わからなくなっていました。

で、この『明智恭介の奔走』。

5つのお話。面白かったんだけど、最後の話だけ、
ぼくのおつむがついていかなかった。
人物名がアルファベットなわけではなかったけど。
も一回読も。

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