2025年3月6日木曜日

『ことばの番人』(高橋秀実)読みました。


前回の感想文もどきで
ローレンス・ブロック作品が
思いの外たくさんあることがわかり、
なのでもう少し詳しく調べてみたんですが、
その結果を書くスペースがなくなっていたので、
今回に雪崩れ込ませちゃいます。

一番最初に読んだのは
2020年9月『殺し屋 最後の仕事』。
最初なのに「最後の仕事」ってのがお茶目な感じです。

確か伊坂幸太郎さんのエッセイを読んで、
そこに紹介されていたから手を出したんです。
したらその一冊でどハマりして、
その年の残り3カ月で3冊こなし、
続く2021年には31冊も読み倒しちゃいました。
ちなみにこの年の他の著者作品も含めた総冊数は99。
ほぼ3分の1がブロックさんってことになります。

んで翌2022年は9。
それで入手可能な作品はだいたい揃っちゃたので、
その翌年から今年まで
各年1冊の計3(前回『探偵人生』も含め)。
ということで全部で46になりました。

こうやって前回のからの雪崩れ込み報告の文章を
ペコペコ入力し続けていけば、何か今回の本とつながる
きっかけのネタが出てくるだろうと、ここまでやってみたけど、
予想外というか案の定というか、
やっぱり、出てくることはありませんでした。すみません。

で、この『ことばの番人』。

いやいや本当に面白かったんです。
物語じゃなく、帯に書いてあるジャンルをそのままいうと
「ノンフィクション」です。仕事でいつもお世話になっている
文章チェックの専門家・校正者のお話です。
普段から、その方たちの仕事ぶりには
感心することしきりなんですが、
これ読んであらためてその凄さが身に染みました。
ブロック作品とは関係ありませんが。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年3月4日火曜日

『マット・スカダー わが探偵人生』(ローレンス・ブロック)読みました。


本棚にある実物をリアルに数えるのは、
ちょっと泥臭くてせせこましい気がしたので、
ウィキペディアに載っていたリストを見て、
記憶と照らし合わせながら、
自宅保管されているもののうち一番冊数があり、
つーことはスペース占有率の高い作家さんは
誰だか突き止めようとしました。

細かいのはさておいて、
明らかに大きな顔してるのは
村上春樹作品群、京極夏彦作品群の2巨頭なので、
つまりはそのどっちが多いかの確認なんですが。

集計したところ、村群は38、京群は62。
圧迫感からいって双方ともにその3倍はあるか
と思ったけど、そんなもんでした。

で、この『マット・スカダー わが探偵人生』。

同じようにようにしてブロック作品群を数えたら、
45ありました。あら、結構ある。
ほんでこの1作を足して46になりました。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年2月27日木曜日

『本所おけら長屋(四)』(畠山健二)読みました。


少し前、
といってももう何カ月もたつんですが、
京極夏彦さんの巷説百物語シリーズに
最新作が出たってんで、ほいほい手に入れて、

例によって1000ページくらいあった
分厚い紙束の海を、アップアップじゃないな、
ニヤニヤわくわくしながら渡り終え、

どっかに(たぶんココ)に、
過去作からの話のつながり方が、
なんだかとっても他と違うと書きました。

タイトルの付け方からして、
2作目は「巷説百物語」の5文字の頭に
「続」が付き、3作目以降はその「続」の部分が
「後」「前」「西」「遠」「了」になる。

数字を連番で続けるとか、その巻特有の題名つけて、
シリーズタイトルを副題的に添えるってのでもない。

そしてストーリーも、
同じ主人公が1巻ではこんな冒険をして、
2巻はちょっと違う冒険して、
3巻はまたちょっと違う冒険して、
というオーソドックスな流れじゃなく、
まったく違う登場人物が主人公になってたり、
「えっ、時代が違うんじゃない」ってことになってたりで、
そりゃもう毎回、なんだか嬉しい。

なので、それもう一度読み直そうと、
今度は文庫本で新規購入しようと目論んでいるんです。

で、この『本所おけら長屋(四)』。

シリーズもので間違っちゃいけないのが順番。
この4巻を買いたかったのに
5巻を先に入手しちゃいました。
本棚に置いたときそれに気づき、
しばらくお預け状態でした。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年2月18日火曜日

『透明マントのつくり方』(グレゴリー・J・グバー)読みました。


法律のことはよく知らないのですが、
もし本のタイトルと中身が
著しく異なっていた場合、
それは何かの罪に問われ、
罰を受けることになるんでしょうか。

難しいっぽい言葉を当てはめて辞書を引けば、
答えが出てきそうな気がしたので、
たぶん近いと思われる「虚偽」の2文字を
パソコン辞書の検索窓に入れてみたら、
「虚偽鑑定等罪」とか「虚偽公文書作成等罪」
なんてのが出てきて、でも違ってそうだから、
もっとスクロールすると

「虚偽記載」というのが見つかって
「これか」ってクリックしたら、
財務諸表とか証券取引法とか政治資金収支報告書などの
漢字ばっか文字列でぐじゃーっとなってるから、
やっぱちがっているようで、

それでもめげずに画面を引っ張り上げたら、
出てきたよ「虚偽表示」。
よっしゃーって言いながらペコっと選択すると
書いてあった説明文が

「相手方と通謀して行う真意でない意思表示。
 事情を知らない第三者に対しては無効を主張できない」
だって。なんのこっちちゃか、余計わからなくなりました。

例えば、
『3日で10キロ痩せるダイエット方法』
って題名の本に書かれている内容が、
正しい金魚の飼育法だったとき、
それが法律的にどう判断されるのか知りたかった、
だけなんだものなのにな。

で、この『透明マントのつくり方』。

面白かったです。邪な企てに役立てようと
タイトルに惹かれて読み始めたけど、
そうじゃない部分(自然科学の研究の歴史とか)に、
めちゃワクワクしました。
題名が嘘をついていたわけではありあません。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年2月14日金曜日

『コロラド・キッド 他二篇』(スティーヴン・キング)読みました。


もう新刊は出ないなと思っていた
ローレンス・ブロックさんの作品が
最近立て続けに2つ刊行されて、
小躍りしながら1冊は読み終え、
先月か、その前の月かに、
ここへ感想文もどきを書きました。

残りのもう1冊は、今読み進めている最中で、
半分くらいまで目を通したトコ。

それブロックさんの代表作シリーズの
主人公である探偵マット・スカダーが、
自らの半生を語る形式になってるんですわ。

その途中で、ブロックさん自身が出てきたりして、
そもそも探偵なので文章づくりのプロではないスカダーに、
書き方のアドバイスをしたりする。

その助言の1つに、こんな感じのがありました。
「前からのつながりとか、
 そのあとどうなっていくのかとか、
 そんなものは考えなくていいから、
 頭に浮かんだらそのまま書いていく。
 支離滅裂なんて言葉は忘れて、
 一度書いたら読み返さず、ひたすら先に進め」
(正確な引用じゃなく、
 そんな感じってことなので、あしからず)

で、この『コロラド・キッド 他二編』。

ひたすら先に進めているようにしか読めなくも、
最後にはきちんとまとめられるキングさんって、
毎度のことながら、さすがです。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年2月12日水曜日

『狂った宴』(ロス・トーマス)読みました。


中学生のときでした。
「今年一番良かった映画は?」と聞かれ、
答えたのは『幸福の黄色いハンカチ』。
山田洋次監督のあの作品です。

それからだいぶたって、
自分でも自主映画なんかをつくるようになってから、
その山田組の現場で守られていたルールを知りました。

タイトルにもある「黄色いハンカチ」が、
観客に最も印象に残るよう、黄色い色彩のモノは、
ハンカチ以外一切画面に映り込まないように
してたという話。撮影隊全員が注意してたらしいです。

たぶん、満開の菜の花畑なんかはロケハンのときに
真っ先に却下されていただろうし(もちろんヒマワリも)
道端にたんぽぽなんかが咲いていたら、
助監督さんが慌てふためいて抜き去ったに違いない。

広角で街の情景の撮影後、現像したラッシュに、
たまたま小学生が交通安全の黄色い帽子をかぶり
登校している後ろ姿が映っているとわかってしまったら、
そのカットは撮影し直すか、本編には使用しないか、
よくは知らんけどオプチカルとかいう処理で色を変えちゃうか、
したんだと思います(知らんけど)。

同じ種類のモノを徹底的に作品の中から排除して、
「これだ!」という見せたい1品だけを浮かび上がらせる。
ふーん。ものづくりってのは、
いろいろ大変だなあと感じたのでした。

で、この『狂った宴』。

主人公が「思い通りにならない事柄」って、
1つしかなかったなと、読み終えて感じました。
それ以外はほぼ順風満帆の思い通りなので、
「NOT思い通り事柄」は、くっきり浮かび上がってる、
と思ったのでした。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年2月6日木曜日

『死はすぐそばに』(アンソニー・ホロヴィッツ)読みました。


これを書いているのは
2024年12月9日です。
あと20日ほどで1年が終わる時期。
この年、ここまでに読んだ本は90冊。

さて、残りの日数であと10作品をこなして、
年間3桁の大台に載せられるでしょうか。

なんてことを考えていたら、
ここ十数年つけてる
読了本リストを振り返りたくなって、
というか1年で何冊読んできたのか
過去の自分とどちらが多いか勝負したくなって、

確認してみると、
まず去年の2023年は、楽勝で超えていました。
その年の12月の最後の行に記されていた
『ナイフをひねれば』って本の通し番号は80。
すでに今時点で10も上回っています。

ほんでその前の2022年は92冊。
これもきっとクリアできるでしょう。
でも、厳しい感じなのが
3年前の2021年で、99冊なんだなあ。
つーことは、あと9冊。そこに到達するには
2日強で1冊ずつこなさないとダメなんか。
それ無理だってんなら当然3桁なんて、
当たり前にいかないわけで。

で、この『死はすぐそばに』。

いや、やっぱ数えるはやめましょう。
せかせか読むと、面白くなくなっちゃうから。
この作品だって、もっと時間かけて読めば、
もっと面白かったと思うので。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年2月4日火曜日

『グッドコーチになるためのココロエ』(荒井弘和ほか)読みました。


これはもしかしたら、
ぼくの悪いクセなのかもしれませんが、
著者さんからもらった原稿を記事にするとき、
めったやたらと手を入れちゃうんです。

「玉稿」と崇め奉って、
やっとの思いで売れっ子作家から作品を受け取る
文芸書の編集者だったら、なんて罰当たりなことを、
と叱られること間違いなしです。

でも、よくよく振り返ってみると、
原型をとどめないほど、いじり倒された文章で
校正刷りを出し、著者さんにチェックしてもらっても、
「私の書いた原稿に何てことしてくれたんだ」
みたいに激昂してしまう怖いお方は、
この仕事を何十年もしていますが、一人もいませんでした。

(運が良かっただけかもしれず、明日、
 そんな著者さんと出会うかもしれませんが)

いないどころか、ほとんどの人から、
「よくぞ意を汲んで、意味を通りやすくしてくれた」と
素直に承諾してもらえます。

(あ、これは少し盛りぎみで、正直に言うと
 一番多いのは校正刷りのチェック後に
 「問題ありません」の一言をもらうくらい)

まあ、今までやってきたのが、
文芸物とは違うジャンルだからでしょうけど。

で、この『グッドコーチになるためのココロエ』。

1字1句、どこも修整できないだろうと思う部分もあり、
この原稿をもらったら、めったやたらと手を入れるだろうな、
なんて思うもののあり、自分の仕事を思い浮かべながら
読み進めていました。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年1月30日木曜日

『老いの深み』(黒井千次)読みました。


健康のために1日1万歩を歩くようにしましょう、
なんてことをよく聞きます。

聞いていただけで、やろうと思ったこともないし、
万歩計も持っていないし、自分に関係することじゃなく、
まったく別の世界のモンだと思ってました。

だけれども、それを友だちが実践してて、
やたら1万歩、1万歩とうるさく言うもんだから、
少しは興味を示してやらねば、
友情にヒビが入りそうな雰囲気だったので、
何か質問はないかと脳みそをフル回転させたら

 そうだ、ぼくが日課にしている6キロの
 ランニング通勤と比べればいいんじゃん

と閃いたので、
「1万歩って距離でいうとどれくらいなの?」と、
少し方向性は違うけど、まあ友だち関係保持のための
排他的経済水域内におさまるくらいだろうと
思える問いかけをしたら、思いの外、食いつきがよくて、
排他の200カイリどころか
領海の12カイリもしくは領土内に命中したような
笑顔を浮かべ
「おれの歩幅はだいたい70センチなんだよね。
 だから1万歩っていうと7キロくらいかな」
とおっしゃるではありませんか。
きょえー、ぼくの6キロより多いんか。

で、この『老いの深み』。

著者さんは90代で毎日20分歩いてるそうです。
何キロだろ。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年1月28日火曜日

『方舟』(夕木春央)読みました。


ここでは何度もいってますが、
解説とかあとがきなんかは先に読みます。

最近はその付録的文章に、親切にも、
ネタバレありと注意書きしているものが多くなってて
「この先は物語の内容に触れています。
 本文を先に読むことをお勧めします」
とかと知らせてくれます。

でも、事前に大まかな内容がわかったって、
記憶力の低弱さに自信があるぼくは、
中身を読み進めている最中に、
カンニングペーパーのような
解説文の内容も忘れてしまい、結末で
「ほほうそうくるか、おもろいじゃん」
なんて感心してるのが大半です。

それもこれも、
いくら筋をバラすと書いてあっても、
ど真ん中の犯人の名前までは
明かされていなかったから。
これまで読んだのは。

で、この『方舟』。

付録の解説に「ネタバレ」って書いてありました。
でもまさかど真ん中の真相までとは思いませんでした。
とはいえ、知って読んでも面白かった。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年1月23日木曜日

『ほんとうの名前は教えない』(アシュリィ・エルストン)読みました


小説を読んでいると、その物語を書いた
作家さんの性別がなんとなくわかります。

どこがどうって、
はっきりいえないのがもどかしいんですが、

(それより、このジェンダーフリーの時代に、
 女性だ男性だとかっていってること自体、
 どうなのよと言われそうですが。
 あと、ぼくが読んだ作家さんは
 圧倒的に男性作家が多くて、そもそも
 分析対象の母数が違いすぎで、
 わからせんだろうとも言われそうですが)

その区別はもちろん、話の中に登場する
主人公の性別で判断できるもんじゃありません。

むくつけき野獣のようなむんむんマンが活躍する
ストーリーなのに「ああ、これは女性作家さんだろうな」
って感じることがあるし

(むくつけき野獣とは違うけど、
 柚月裕子さんの『孤狼の血』なんかは
 暴力団と警察の汗臭い男たちの話だったけど、
 女性の筆だなとつくづく思い)

この前読んだ、スティーヴン・キングさんの作品は
ほとんど1人の少女しか出てこないのに、
それでも男性作家の匂いぷんぷんって感じでした。
(まあ、キング作品を味わいたいと気張って
 読み始めたのもあったけれど)

で、この『ほんとうの名前は教えない』。

主人公は女性です。
だから余計に感じたのかもしれないけど、
この作品は女の人じゃないと書けないなと思いました。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年1月21日火曜日

『ギャンブラーが多すぎる』(ドナルド・E・ウェストレイク)読みました。


確かスティーヴン・キングさんだったと
思うんですが、小説のつくり方的な本の中で、
最初の原稿はダダーと勢いに任せて書いていき
そのまま最後まで仕上げ、校正刷りが出てきたとき
そこから1割ほどを削るとよい、
みたいなことを言ってました。

後からチェックしていくと冗長な部分が見えてきて、
それをなくしていくと、すっきりとした仕上がりの、
完成度が高い作品になるんだそうで。

でも、ぼくなんかは、
最初の段階からしてダダーとするのは無理で、
なんとか行数を埋めるために、脳みそを振り絞って、
言葉を探して、引っ張り出して、
そこに無理クリでもハマるように1個ずつ、
おどおどしながら書き進めていくので、
(いや、進むというより戻っているほうが多い)

そんなふうにつくった文章だと、
どこが冗長でどこが必要な本筋なのかを
判断するどころか、まるきり全部とはいわないけれど、
95%は冗長エリアにつかっているから、

キングさんうらやましいな、そうなれたいいのにな、
などと青々と茂った他人の芝を眺めているんだなあ。

で、この『ギャンブラーが多すぎる』。

本筋はとっても面白かったです。
ただ、あと2割ほど短かったら、
ぼく的にはドンピシャだったと思います。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年1月14日火曜日

『39人の言の葉』(荒井弘和ほか)読みました。


なりたいと思ったことはありませんが、
ぼくには到底なれないと思うのは
先生って職業です。

想像しただけで大変だろうと、
顔色が悪くなってきます。

今やっている編集の仕事でも、
いろんな人に原稿を書いてくれるようお願いして、
それをまとめるとき、
あがってきた文章を読みながら
「いや、これは
 このまま世の中に出しちゃいかんでしょ」ってのが、
当たり前のように寄せられてきて、
どういうわけか、論文なんかを毎日のように書いている
大学の教授とかに、そんな原稿が多くて、
頭掻きむしりつつ体裁を整えているんですが、

ぼくがなれないと思っている先生って職業は
生徒に作文の宿題とか出して、それ1個1個、
読んで添削してってことしなきゃいけないわけでしょ。

もちろんそんなのは
膨大な仕事のうちのほんの一部分だろうけど、
その一部分だけでもぼくには無理だと思うのでありまして。

で、この『39人の言の葉』。

タイトルの通り、40人ほどの人が寄せた文章を
1冊にまとめた本です。
編集した人は本当に大変だったんだろうなと思ったら、
世間一般にいる先生たちの仕事が、
頭に浮かんできて前段の内容になりました。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年1月9日木曜日

『ほんまにオレはアホやろか』(水木しげる)読みました。


今はとてもじゃないけど無理ですが、
映画やテレビの助監督をやっていたときには
毎日20時間くらい働いてました。

夜中の2時くらいに家に帰って、
まだ陽も出てない朝5時前には出ていく。

それほどではないけれど、今の会社始めた頃は、
仕事を断ると2度と声をかけて
もらえなくなるんじゃないかと思って、
あれもやってこれもやってで
16時間くらい仕事してました。
そんとき思ったのが、
「助監督の頃を思えば、こんなん屁でもない」でした。

当時なんかのインタビュー記事で、
ベストセラーの翻訳家が1日12時間も訳して
訳して訳し続けたみたいなこと言っていて、
「そんなん大したことないじゃん」
と鼻で笑っていたのを覚えています。
(今では大したことだと尊敬できますが)

そんなこんなを思うと、
いい時代になったんかなと感じています。

で、この『ほんまにオレはアホやろか』。

はっきり何時間とは書いてなかったけれど、
ゲゲゲの先生もやっぱホントに
大層な仕事量をこなしていたみたいです。
みんな、すごい。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************

2025年1月7日火曜日

『トム・ゴードンに恋した少女』(スティーヴン・キング)読みました。


前にもいったと思いますが、
本のおまけについている、
解説とか、はじめにとか、著者あとがき、
などは本編ページをめくる前に読みます。

中身のお話が締めくくられたそのタイミングで
「おお、終わった」と1冊全部を閉じたいから。

すると、
解説やらあとがきなんかでは、たいてい
「この本はオモロいでっせ」みたいなあおりを入れてくる。

そこであおられて素直に本編に進めばいいんですが、

そうそう、関係ないけど、
昔テレビで映画を放送するとき、
淀川さんとか水野さんとかが、
本編の始まる前と終わった後に解説してましたね。

本編前の解説では、
その映画の見どころみたいなのを教えてくれて
「では最後までお楽しみください」的にコメントする。

その「寄ってらっしゃい、見てらっしゃい」の
始まる前の客寄せトークのとき
「個人的な意見ですが、この映画は面白くありません」
と言っちゃった解説者がいたんです。

何の作品で、誰がそう言ったかのも忘れてるんですが、
そのセリフは頭に残っていて、
それならどんなに面白くないのか、
確かめてやろうじゃんとなった覚えがあります。

といっても、
ストーリーも何も頭の中にはゼロなんだから、
ひょっとすると夢なんかで見たことを
現実と思ってるのかもしれませんが。

あ、違う違う。
本の解説のことでした。
そこに書いてある「こんなにオモロい」は、
あまり真に受けないようにしているってこと
言おうとしていたのでした。

で、『トム・ゴードンに恋した少女』。

解説に書いてあったことホントでした。
女の子が迷子になるだけの話なのに、
なんでこんなに面白いんだろ。

**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************