2026年2月3日火曜日

『静かな炎天』(若竹七海)読みました。


アップで見れば悲劇だけれど、
カメラを引いて広角で眺めれば喜劇になる、
みたいなことを
確かチャップリンさんが言っていた気がします。

自転車で行こうと外に出てみると、
さっきまでのピーカンはどこへやら土砂降りの空模様。
チャリ使用はあきらめて傘を取りに戻り、
なけなしの小遣いを心配しながら
タクシーを拾おうとするも容易にはつかまらず、
靴をぐしょぐしょにしながら
なんとか目的地まで3分の1程の距離を歩いて
進んだところでやっと1台止まってくれて
シートに腰をおろしたはいいけど、そこから大渋滞。
これりゃもう間に合わんと、訪問先の相手に携帯すると、
約束は明日だと告げられる。

ってなことを実際に経験すれば、
そりゃもう、頭の中はイライラはらはらこんちくしょーで、
悲劇以外の何ものでもないでしょう。

でも、この一連のドタバタを、
頭上5メートルに浮かぶドローンで
全身おさまる画角によって押さえた映像を見させられたら、
たとえ自分がしでかしたポンコツであっても喜劇です。笑えます。
それが自分じゃなく他人だったら、なおのことガハハハでしょう。

思えば『ダイハード』がそうでした。
印刷機にゴキブリだかが引っかかって
名前の綴りが誤植され別人が
トラブルに巻き込まれる映画もありました(何でしたっけ)。
そうそう、
伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』もそんな話ですね。

で、この『静かな炎天』。

アップで体験したくはないお話だから、面白いんだな。

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