アップで見れば悲劇だけれど、
カメラを引いて広角で眺めれば喜劇になる、
みたいなことを
確かチャップリンさんが言っていた気がします。
自転車で行こうと外に出てみると、
さっきまでのピーカンはどこへやら土砂降りの空模様。
チャリ使用はあきらめて傘を取りに戻り、
なけなしの小遣いを心配しながら
タクシーを拾おうとするも容易にはつかまらず、
靴をぐしょぐしょにしながら
なんとか目的地まで3分の1程の距離を歩いて
進んだところでやっと1台止まってくれて
シートに腰をおろしたはいいけど、そこから大渋滞。
これりゃもう間に合わんと、訪問先の相手に携帯すると、
約束は明日だと告げられる。
ってなことを実際に経験すれば、
そりゃもう、頭の中はイライラはらはらこんちくしょーで、
悲劇以外の何ものでもないでしょう。
でも、この一連のドタバタを、
頭上5メートルに浮かぶドローンで
全身おさまる画角によって押さえた映像を見させられたら、
たとえ自分がしでかしたポンコツであっても喜劇です。笑えます。
それが自分じゃなく他人だったら、なおのことガハハハでしょう。
思えば『ダイハード』がそうでした。
印刷機にゴキブリだかが引っかかって
名前の綴りが誤植され別人が
トラブルに巻き込まれる映画もありました(何でしたっけ)。
そうそう、
伊坂幸太郎さんの『ゴールデンスランバー』もそんな話ですね。
で、この『静かな炎天』。
アップで体験したくはないお話だから、面白いんだな。