2026年1月22日木曜日

『空中ブランコ』(奥田英朗)読みました。


パソコン黎明期から本づくりの仕事をしてると、
文字の書体データいわゆるフォントファイルの扱いに
とても臆病になります。

目の前の画面上で紙面がつくれるようになる前は、
写真植字で出力してもらった印画紙なんかで
印刷用の版下にする。

その作業を請け負う写植屋さんは
1種類うん万円するフォントを何十個も揃えて商売してた。

それがパソコンのお陰で
個人でできるようになったはいいけど、
何十種類のフォントを用意するには結構な投資が必要で、
しかも牧歌的なマシン処理速度だった最初の頃は、
そのデータ量が負担なようで、やたらクラッシュする。

校正用のゲラを出すのにプリンターがいうこと聞かず、
何度徹夜したことか。

ということで今、
フォントメーカーが販売システムを変えるので、
インストールし直しなどしましょうとアナウンスされても、
怖くて手が出せなかったんです。
といいつつ、

今さら時代の流れには逆らえないので、
さっきやりました。

したらすぐ終わっちゃった。
その後もまったく不具合なし。
案ずるより産むが易しでしたわ。

で、この『空中ブランコ』。

昔は確か持っていたはずなのに今は薄れている
「いろんなこと考えずに、まずやっちゃおうよ、
 やっちゃえばなんとかなるでしょ」な勢いを、
思い出させてくれた作品でした。


**********************
当ブログ執筆担当・きくちが書いた本はこちら
**********************