2021年1月15日金曜日

『異邦の騎士 改訂完全版』(島田荘司)読みました。


いつもは出典が思い出せず
「昔読んだ小説にこんな話がありました
(作者もタイトルも忘れてます。ごめんなさい)」
なんて書いて先に進めるんですが、

今回は手間を惜しまず、
検索かけてから書いてます。

ということで出典は、伊坂幸太郎さんの
『アヒルと鴨のコインロッカー』です。

作者はなんとなく覚えていたので
「自転車蹴飛ばす 伊坂幸太郎」
ってキーワードでググったらすぐ出てきました。
ネットってすごっ。

ぼくの記憶にあったのは、
街にとめてある自転車を次から次へと蹴飛ばして
歩道と車道の間にある
植え込みのほうへ倒していくヤツの場面。

主人公がそれを見かけ、
あいつは頭がおかしいから近づくのはやめようと思う。

でも、ヤツの行動は、単に乱暴者だからとか、
むしゃくしゃしたからだとかじゃなく、
自転車が目の不自由な人のためにある
点字ブロックの上に置かれていて
それをどけるためだったと後でわかる。
主人公はその後なんやかんやで
ヤツとつるんでいくんです。

で、この『異邦の騎士 完全改訂版』。

今ぼくは結構、島田荘司さんの作品につるんでいます。
この本もつるみ具合を深める作用を及ぼしました。
でも、もしこの作品が入り口だったら、
もうちょい離れていたかな。
自転車蹴飛ばし場面だけを見て
理由を考えずヤツを判断したような感じで。




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